受験生の親として考えること
4月から、娘2人がそれぞれ高校3年と、中学3年に進級する。受験生だ。
高度経済成長の終焉、人口減少社会の到来により、自分たちが生きてきた時代とは社会の枠組みが大きく変化する中で、子供たちの進路選択にどういうアドバイスをするべきか、親として悩みはつきない。
自分が受験生だった昭和50年代前半は、勉強をしていい成績を取り、より難易度の高い高校、大学に進学し、一流企業に入ることが、成功者であると信じられていた。少なくとも、我々の親の世代は、その方程式がそれなりに機能していた。しかし、そのレールに乗って走ってきた我々の世代は、バブル経済の崩壊により、多くの一流企業が消滅し、ゴールを切る前に、つまずいた人の方が多いだろう。
それでも、自分の周りを見渡す限り、学歴信仰は根強く、進学校に子供を進学させようという親は多い。
それは本当に子供のためになるのだろうか?窮地に追い込まれた時、いい学校の出身者が、そうでない人より、常に力を発揮しただろうか。社会に出て働いている親には、必ずしもそうではないことはわかっているのに、子供には、従来のレールを走らせようとする。私には、親にとって、その方が世間体がいいから、なんとなく安心できるから、やっているだけと思えて仕方がない。
これからの社会は2つの点で、これまでと大きく変わると考えている。一つは、企業・家庭でのIT化が進む中で、単純な事務処理作業は、急激に減っていく。デスクワークに求められるのは、考える仕事だけになる。従来、企業で一般職といわれる人(主に女性)が行ってきた事務処理の仕事は、大部分、コンピューターに取って変わられる。二つめは、人口減少社会の進展で、より一人一人の消費者の存在感が増し、個々人の個性、感性を満足させる商品やサービスが求められることになる。
結果として、これからの社会で求められる人材は、自分で考え、問題を見つけ解決することができる人、また人の感性に訴えるものやサービスを作り出せる人ではないかと思っている。
娘たちには、何か人の感性に訴えることができるモノ作りの技術を身につけて、社会の巣立っていってほしいと考えている。
4月に高3になる長女は、宣言しただけで、ずっとホームページを作れずにいた父親を尻目に、自分描いたイラストと好きな音楽を紹介するホームページを立ち上げてしまった。将来は、服の型紙を作るパタンナーになりたいと言っている。
中3になる次女は、小6の学芸会で準主役をやったことがきっかけで、演劇に目覚め、中学でも演劇部に入った。その一方、家では、母親の代わりに家族の食事を作ったり、ケーキ作りを趣味にしたりしている。制服のある高校には行きたくないと主張しており、次女にふさわしい高校を探すのが、この春の我が親子のテーマの一つである。
しかし、子育ての一番難しいところは、やり直しがきかないところだろう。私が想定したような社会にならなかった時は、子どもたちに自分で考えてもらうしかない。せめて、自分で考える力だけは、身につけさせなくてはと考える毎日だ。
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