ブログのすごさ、こわさ 梅田望夫著『ウェブ進化論』から
昨日、王ジャパンの快勝に感激して、そのことをブログに書いた。おそらく、昨日のTV中継を見て、そのことをブログに書き込んだ人はたくさんいたのだろうと、私の入会したココログで、、スポーツにカテゴリー分けしてある新着記事に目を通すと、その90%とは、私のように日本チームの快勝をよろこぶ記事だった。
いくつか、内容まで読んでみると、勝利をよろこぶ内容はもちろん、ぜひ優勝してほしいというもの、福留やイチローなど活躍した選手を讃えるもの、なかにはWBCの運営にコメントするもの様々だった。それが、試合終了から数時間で、ココログだけで100以上あるいはもっと多く ブログに書き込まれただろう。ココログ以外のブログサービスもあわせれば、その数は千の単位、あるいは万の単位にもなるかもしれない。
今月になって、梅田望夫という人が書いた『ウェブ進化論』という本を読んだ。
今後のインターネット社会を予言する本だが、その中で、日本のブログ人口は500万人を超えたと書かれている(ちなみに米国は2000万人)。
私と同じ1960年生まれの梅田氏は、米国のシリコンバレーを生活の拠点にしているが、昨秋の総選挙の時、日本のブログでの総選挙に関する書き込みで、自民党小泉首相支持が圧倒的に多いのを読んで、小泉圧勝を確信したという。
ブログは個人にとって、手軽な自己主張の場であるが、それが、500万人ともなれば、玉石混交とはいえ、そこに、一つの方向性のようなものは見えて来るのだろう。
昨日の王ジャパンの書き込みを見ながら、梅田氏の主張を何となくではあるが、実感した気がした。世論調査をせずとも、大衆に総意が浮かび上がってくるブログというのは、すごい仕組みだと思う一方、その浮かび上がる大衆の総意を読み取り、利用する人が出てきた時には、どう悪用されるか想像もつかない、こわさも秘めている。
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