家族における全体と個人
昨日、春分の日は、WBCの決勝を見終わったあと、上京している母と我が家族を連れて、叔母(母の妹)の家に行った。つい最近、戸建ての家を売り、新築マンションに住み替えたばかりだ。新居のお披露目もかねて、お招きに預かり、食事をご馳走になった。ただ、もっぱら、母と叔母のおしゃべりが中心で、3人の我が家の子ども達にとっては、退屈だったようだ。
家に帰ったのは、夜の9時過ぎで、作文の宿題があったことを思い出した、中2の次女は、突然、「私は行きたくなかった。私の貴重な休日を返せ!この間も、お墓参りで、休みが潰れたじゃないか!」と泣きわめき出した。大荒れだ。
親としても、連日、社交儀礼に連れ出した弱みもあり、なるべく、刺激しないように、なだめるのだが、なかなか、怒りは収まらないようで、30分ほど吠えていた。
今、我が家の5人の価値観は大きく変わりつつある。高2の長女は、すでにGoig mywayで、自分の世界を確立しつつある。中2の次女は、もとより自己主張が強かったが、今はいわば子供と大人の間で、さらに扱いが難しい時期だ。一方、まだ小5の長男は、最近急に背が伸びて姉たちと変わらなくなったが、まだ、親にも甘えたいし、家族で一緒に何かをするということに、けっこうこだわりを持っている。
家族も一つのチームであり、社会の中で最小単位の組織であり団体だと思っている。家族のために何かする、ということを意識させることも必要ということで、家族での団体行動を強いることもあるが、一方で、子供達が家族に依存してしまい、個人として独立できないのも困る。その舵取りは、父親の役目だが、いつも試行錯誤の連続だ。最後は、自分を信じて子供達と向き合うしかないと思っている。
(次女は、30分ほど叫び続けたら、ストレス発散が終わったのか、おとなしくなった)
| 固定リンク | 0
「心と体」カテゴリの記事
- 『なぜあの人はあやまちを認めないのか』を読み始める(2009.04.13)
- 年齢の法則・その2-47歳の意味を考える(2007.11.06)
- 1万歩ウオーキング、途切れる(2006.12.10)
- ウオーキング減量作戦途中経過、11月は足踏み(2006.12.02)
- 毎晩眠ることの意味、『「普通がいい」という病』から(2006.11.11)
「育児」カテゴリの記事
- 訃報:百ます計算の考案者岸本裕史さん死去(2007.01.05)
- メンタルヘルス・マネジメント検定試験開始の意味を考える(2006.09.27)
- 稲刈りで知る日本の歴史(2006.09.24)
- 小さな旅「深大寺(調布市)探訪」(2006.09.16)
- 香山リカ女史が語る「偶然の出会い」のとらえ方、『14歳の心理学』から(2006.09.12)
「家族」カテゴリの記事
- 赤﨑正和監督の映画「ちづる」の劇場公開を見て、母久美さんの本『ちづる』を読んで考えたこと(2)~劇場公開までのもう一つのドラマ(2011.11.07)
- 赤﨑正和監督の映画「ちづる」の劇場公開を見て、母久美さんの本『ちづる』を読んで考えたこと(2011.10.31)
- 記事の総数もようやく1200本へ、過去1年半を振り返りこれから迎える50代を考える(2010.09.02)
- 公私ともに一段落、そろそろブログも復活しなくては…。(2010.03.27)
- バレーボールに賭けた長男の中3の夏が終わる(2009.07.20)
「教育」カテゴリの記事
- 『下流志向』(内田樹著)を読んで-子どもの自信はどこからくるか(2007.04.04)
- 『なぜ勉強させるのか?』(諏訪哲二著)を読んで思うこと-自立した個人になるために必要なもの(2007.03.26)
- 『なぜ勉強させるのか?』(諏訪哲二著)を読み始める(2007.03.14)
- 「啓蟄」に思う3人の子の進学(2007.03.07)
- 次女の大芝居、我が家の受験モード解除(2007.03.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント