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2006年5月19日 (金)

次女の「京都」修学旅行に思う

いましがた、中3の次女が修学旅行に出発した。2泊3日で京都に行くそうだ。何日か前からいろいろと準備をし、昨日は、デジカメを貸して欲しいと言われた。今朝は、5時過ぎには起きて、先ほど、楽しそうに家を出て行った。久しぶりに京都に行きたくなった。

自分の育ったところが、九州・太宰府という、日本史の教科書に必ず出てくるところだったこと(大宰府政庁跡太宰府天満宮は小中学校時代の遠足コースだった)、新聞記者をしていた父が歴史好きだったということもあり、自然と歴史に親しんだ。高校では、世界史と日本史をともに選択し、模試では社会で点数を稼いでいた。我々の代が初年度だった共通1次試験も社会は、世界史・日本史の組み合わせで臨んだ。

その当時から、洋の東西を問わず、歴史小説を読み、岩波新書や中公新書、講談社現代新書の歴史ものを読んできた。小説では、井上靖(『天平の甍』、『蒼き狼』、『風濤』)、黒岩重吾の古代から奈良朝にかけての作品(『北風に起つ』、『磐舟の光芒』、『弓削道鏡』等)、最近は高橋克彦の『火怨』、『炎立つ』などの東北3部作と『時宗』、新書では、日本古代史の遠山美都男などあげればきりがない。マンガ家里中満智子の女帝を扱った作品(『天上の虹』、『女帝の手記』)などもおもしろく読んだ。

一時期、黒岩重吾をきっかけに飛鳥・奈良時代にはまり、新婚旅行でも奈良に行ったし、北陸に住んでいた頃、連休を利用して家族で2回奈良に旅行をした。当時は、整然と整備された観光都市京都よりは、いろいろな物が、土の下に埋まっている、そしてどこか自分の故郷でもある太宰府と似ている奈良の方が好きだった。

京都に行ったのは、2年前の夏休み。車で、福岡まで帰ったと言う同級生の話に刺激され、ユースホステルを泊まり歩いて、家族で福岡まで帰ることを計画。金曜の夜、帰宅後、八王子から中央道に乗り、途中サービスエリアで仮眠し、1日車で走って京都に入った。京都では2泊し、丸1日京都観光に当てた。やはり、その前の年、中3で京都に旅行した長女の希望もあって、京都で1日過ごすことにしたのだ。金閣寺、北野天満宮、晴明神社、二条城、清水寺、銀閣寺、竜安寺などを回り、すっかり京都の魅力にとりつかれてしまった。

1000年を超えて、この国の都だった京都には、至るところ重層的に歴史が潜んでいて、訪ねるところが尽きることがない。京都を訪ねる人が、絶えることがないのが、わかったような気がした。

週末の次女のみやげ話を、楽しみの待つとしよう。

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