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2006年5月30日 (火)

リーダーとマネージャー

昨日、紹介した『これが答えだ!』は、マネージャー論としては、よくできていると思うし、より多くの管理職の人々に読んで欲しい内容だと思うのだけれど、あまりにもネーミングが直截過ぎて、却って何の本か伝わらなかったのか、あまり売れていないようだ。

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

今年に入って、このギャラップ社のスタッフのシリーズに連なる著作として、『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』(マーカス・バッキンガム著、日本経済新聞社)が出版された。著者は、以前紹介した『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の共著者のひとりで、その後ギャラップ社から独立し、現在はフリーのコンサルタント兼作家と紹介されている。こちらは、そのタイトルにリーダーやマネージャーの人たちがつい手を伸ばしたくなってしまうこと、黄色い表紙に紺色の文字という目立つ色合いも手伝ってか、版を重ねているようだ。

著者はこれまで、主にマネージャーに焦点をあてて論じてきたが、今回はマネージャーとリーダーと区別して論じたところに新鮮さがあると思う。日本でも、マネージメントとリーダーシップは、意識して区別して論じられることは少なく、私自身あまり深く考えたこともなかった。

以下、本のカバーの折り返しに書かれているエッセンスだけ紹介すると以下の通りだ。

すぐれたマネージャーは「部下一人ひとりの個性」に注目する。
部下を型にはめて作りかえようとするのではなく、それぞれの個性が活かせるように、彼らの役割や責任の方を作りかえる。

すぐれたリーダーは「部下たちに共通する不安」に注目する。
いまどこに向かっているのかを明確にすることで、皆が抱く未来への不安を取り除く。顧客は誰か、強みは何か、尺度は何か、今すぐとれる行動は何かを明らかにすることだけに専念する。

マネージャーについては著者やギャラップ社のスタッフがこれまで語ってきたことだが、リーダーについては、確かに「なるほど、そうだな」と納得する部分が多い。特に、混沌として将来が不透明な不安な時代だからこそ、トップに立つリーダーには、自分たちは、かくかくしかじかの理由で、こちらの方向へ向かって進むのだという方向性を示して欲しいと思う。トップが、不安げでは、ついていく多くの部下も不安になってしまう。

さらに、本書では、日本版のタイトルからは省かれてしまったが、継続的な成功を手にするために個人が考えるべき「たったひとつのこと」も語られている。(長くなるので、この記事では割愛する)

「厄年とは役年だ」とも言われるように、リーダーシップやマネージメントは、社会に出て中年世代になれば、いやでも意識せざるを得ない。そのような悩み多き時期に、多少の光明を示してくれる本だと思う。

関連記事:リーダーとマネージャー(2)

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