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2006年8月 2日 (水)

将棋名人戦、朝日新聞に

ここしばらく、将棋界を騒がせていた名人戦の主催新聞社を、毎日新聞社から朝日新聞社に移すかどうかという問題は、将棋連盟の棋士全員の投票の結果、101対90で毎日新聞社との契約を継続しないという結論が出た。

そもそも、将棋の名人戦は、最初は毎日新聞社主催で始まり第1期(1937年)から第8期(1949年)まで毎日、その後、朝日新聞社主催に移り、第9期(1950年)から第35期(1976年)まで朝日、第36期(1978年)から現在の第64期(2006年)まで毎日と、毎日新聞社と朝日新聞社の盤外でのタイトルの争奪戦の歴史でもある。(35期から36期の間に空白があるのは、ゴタゴタもあって名人戦が1年開催できなかったから)

私が、将棋を覚えた頃は、朝日が名人戦を主催していた時期だったので、毎日に移った時は、違和感を感じたのを覚えている。

しかし、朝日と毎日のゴタゴタの中で、着実に将棋界での地位を向上させ「漁夫の利」を得たのは読売新聞社だろう。かつては、名人戦より格下だった「十段戦」を1988年に「竜王戦」に改組し、いつの間にか、名人戦と同格以上の棋戦に育ててしまった。
(今回の件の記者会見でも、読売は、米長会長から「将棋界1位のタイトル戦は竜王戦」とコメントを取り、記事にしている)

名人戦を取り戻した朝日はどう読売に対抗していくのか、盤外の名人と竜王の戦いも目が離せない。

*将棋に関する記事
4月26日:
『将棋世界』5月号
6月19日:第64期将棋名人戦
8月2日 :将棋名人戦、朝日新聞に
8月27日:米長邦雄将棋連盟会長の『不運のすすめ』
9月9日 :森内俊之名人から見た羽生善治3冠
9月20日:将棋名人戦、朝日・毎日の共催へ協議開始
11月18日:郷田真隆九段の揮毫「晩成」
12月23日:第19期(2006年)竜王戦-佐藤康光棋聖及ばず、渡辺竜王に立ちふさがる最後の壁は羽生3冠
12月30日:将棋名人戦、毎日・朝日両新聞社の共催の詳細固まる 

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