「定期入れ」紛失騒動
昨日の朝、いつも通りに家を出て、最寄り駅に向かう。改札口で、背広の胸ポケットから定期券を出そうとすると、いつもそこにあるはずの「定期入れ」がない。少し、あわてていたので、家に忘れてきたらしい。しかたなく、券売機まで戻り、1000円のパスネットを買った。
きっと、土日に出かけた時に来ていた服のポケットか、休みの日に身につけているウエスト・ポーチに入れたままだろうとさして気にもしていなかった。昨日の夜は、忘年会で少し、お酒を飲んだこともあって、「定期入れ」を探すことなど、すっかり忘れて、寝てしまった。
今朝、家を出る前、改めて探す。なんと、見つからないではないか。週末の来ていたダウンジャケットのポケットにも、ウエスト・ポーチにも入っていない。会社に持って行く鞄の中にも見あたらない。
「困った…」。見当たらなくなった「定期入れ」には、定期券の他に、Suicaカード、使いかけのパスネットといったJR・私鉄の何にでも乗れるように備えた一揃えを入れているだけでなく、運転免許証、会社のIDカード(本社ビルの入館証兼用)、電子マネー「Edy」カードとして使っているANAのクレジットカード1枚も一緒に入れてあった。
しかし、出勤間際にいつまでも、いつまでも家で定期入れを探しているわけにもいかないので、家を出る。今朝は、雨。かなり強めに降っている。いつもなら歩くところだが、捜し物で、家を出るのが少し遅れたこともあり、傘を片手に自転車に乗る。駅で、また1000円のパスネットを買い、電車に乗った。
さすがに、今日は、どこでなくしたのか考える。先週金曜日は、定期券の家まで帰ってきたので、確かにあったはずだ。
では、土曜日は?1日を振り返る。車に乗って、こわれかけた洗濯機の買い替えに行ったり、散髪に行ったりと、結構出歩いている。どこかで、気がつかないうちに落としたか?そうだ、夜、家の近くの「ゲオ」までウオーキングを兼ねて歩き、前から借りたいと思っていた一青窈のベストアルバム『BESTYO』を借りたのだ。あのとき、ANAカードのEdyで払っている。
では、なくしたとすれば日曜日。日曜日は、市会議員選挙の投票日で、妻と2人投票に行き、その足で、通勤で乗る路線とは別の線の最寄り駅までウオーキングし、駅前でコーヒーを飲み、昼食の材料の買い物をした。夜は、車で出かけ、家族で外食した後、スーパーで買い物をして帰ってきた。しかし、朝、家を出る前に、車の中をざっと見たが見あたらなかった。
満員電車に揺られながら、頭のなかで2日間の行動をプレイバックしてみたが、あの時になくしたのではと思い当たるところは、なかった。これ以上、考えても思い出せそうにもないので、この件に関してはいったん思考を停止。家に帰ってから、必死で探すしかないと諦めた。
職場で仕事をしていてもどことなく、落ち着かない。見つからないとなると、①カード会社へクレジットカードの使用停止をかけ再発行の依頼②警察へ免許証の紛失の届けと再発行の依頼、③会社へはIDカードと定期券の紛失の届けとIDカード再発行の依頼、を行う必要がある。考えただけでも気が滅入る。おまけに、定期券はまだ4ヵ月残っていて、その分は当然自己負担せざるを得ないし、Suicaとパスネットは諦めざるを得ない。改めて、何でも1ヵ所にまとめておくことのリスクを痛感した。
職場での仕事も、半日が過ぎ昼食の時間。朝、雨に濡れたせいか、少し寒気がして、喉も痛いような気がする。食事が終わったら、風邪薬でも飲もう。食堂から、席に戻り、鞄の中にいつも入れている飲み薬や目薬、ハンドクリームなど入れている小さな巾着袋を取り出す。風邪薬を出そうと袋を明けると、なんと!その中から薬と一緒に「定期入れ」が出てきた。手品でも見ているようだった。未だに、いつどうやって巾着の中に定期入れをいれたのか思い出せない。昨日の忘年会で、若年性アルツハイマーが話題になっていた。人ごとと笑っていられないかも知れない。
見つかったのは幸運というしかない。風邪薬を飲もうと思わなければ、巾着袋をしばらく空けないままで、いろいろなところへ、紛失届けや再発行の届けを出したまも知れない。まとめて持つ事のリスクはいやというほど痛感したので、風邪薬を飲んだ後、雨の中だったが、会社の近くの文房具屋に行き、新しいパスケースを買い、とりあえず電車関係の定期券・Suica・パスネットのセットと、運転免許証、会社のIDカード、クレジットカードは2つに分けて持つことにした。ささやかなリスク軽減策である。
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