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2007年1月10日 (水)

ブログ上での著作権とは?どこまでが許される範囲か?

昨日の記事で、「人力検索はてな」の回答で、私の記事の一部が私の知らないところで、引用されていたことを書いた。

私は、自分のブログでは、人様のやったことや書いたものについて、ほめることはしても、非難したり、ケチをつけたりと言ったことはしないことにしている。人の悪口を聞いて愉快になる人はいないと思うからだ。私が本の紹介や引用する時は、自分が読んで役に立ったり、面白かったもの、このブログを読んだ人にも読んで欲しいと思うもの、あるいは1冊の中でもその条件に該当する部分を選んで書いている。

今回は、若干非難めいたコメントも混じってしまうが、自分の備忘録として残しておく意味もこめて、記事の引用問題を整理しておきたい。
対象の回答は、回答者のコメントが2行ほど書かれた上で、私が書いた「河合隼雄文化庁長官、休職」の記事にリンクが張られ、最後に、枠で囲んだ上で、その記事のうちの6行が引用してある。そもそも、私の元の記事では、新聞記事やネット上のニュースなどを引用した上でコメントしているのだが、回答者が引用しているのでは、新聞記事やニュースの部分ではなく、それに基づいて私が書いた感想・解釈の部分で最もオリジナルな部分である。しかし、囲みはあるものの、出所は明記されていない。

私自身は、他人の著作を引用する際、出典・出所を明記するよう心がけているものの、著作権の専門家ではないので、インターネット上で見つけた「(社)著作権情報センター」のホームページ著作権Q&Aから該当部分を引用させてもらい整理をすることにする。

まずは、リンクについては、以下のようなQ&Aがある。

Q.無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうか。

「A.(前略)結論を先にいえば、リンクを張ることは、単に別のホームページに行けること、そしてそのホームページの中にある情報にたどり着けることを指示するに止まり、その情報をみずから複製したり送信したりするわけではないので、著作権侵害とはならないというべきでしょう。(以下略)」(「(社)著作権情報センター」HP、著作権Q&A)

リンクを張るだけなら、問題はないということだ。たしかに、リンクを張るだけで、著作権が問題になっていたら、現在のブログの隆盛はあり得ない。リンクを張るだけであれば、記事の場所を示すだけであり、むしろ回答にふさわしい記事を探したことが回答者の付加価値ということになるのだろう。

Q.他人の著作物を引用するときの注意点を教えてください。また、出所の明示はどのようにすればよいのですか?

「A.引用(中略)の場合、著作権者の許諾なしにその著作物を利用することができますが、「引用」といえるためには、「引用の目的上正当な範囲内」で行われるものであり、また、引用される部分が「従」で自ら作成する著作物が「主」であるように内容的な主従関係がなければなりません。さらに、かぎ括弧を付けるなどして引用文であることが明確に区分される必要があります。
 なお、引用の際の出所の明示の仕方ですが、引用部分を明確にした上で、その後に誰のどの著作物であるかを表示するなど、少なくとも引用された著作物の題号や著作者名が明らかに分かるような表示が必要です。」
(「(社)著作権情報センター」HP、著作権Q&A)

リンクに引用が加わると多少注意が必要になる。引用そのものには、著作権者の承諾は不要とのことだが、①自説が主であり、引用が従の関係にあること、②出所が明示されていることが条件である。取り上げている引用は、囲みがつけられている点では、自説とは別扱いの体裁にはなっているものの、出所の明示はないので、回答文のみを読み、リンクをたどって私の記事を読むことをしなければ、誰が書いたものかは、読み手にはわからない。また、回答者のコメントは2行で、私の記事の引用が6行なので、内容の主・従という点でも、条件は満たしていないだろう。

どんなルールが作られたとしても、そのルールについての理解が十分でなければ、知らないことによって、ルール違反が起きることはままあることである。本件の回答者も引用文に囲みをつけている点をみれば、引用という意識はあったと思われるので、相手に対してどうこう言うつもりはないが、自分が書いたり、引用したりする際には、権利の侵害をすることがないよう、もう少し真剣に著作権法を学ばなければならないと思った次第である。
(関心のある方は、昨日の記事から、「人力検索はてな」の該当ページにリンクが張ってあるので、ご覧いただければと思う)

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