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2007年1月 8日 (月)

佐藤康光棋聖、5連続タイトル戦挑戦者

将棋界の3強の一人である佐藤康光棋聖が、年末年始に行われた第56期(2007年)王将戦(毎日新聞、スポーツニッポン)、第32期(2007年)棋王戦(共同通信)の挑戦者決定戦で、いずれも勝利して、タイトル挑戦者に名乗りをあげた。挑戦者争いでは、名人戦(A級順位戦)以外は、この1年向かうところ敵なしである。自分の持つ棋聖位を除いた、王位・王座・竜王・王将・棋王の5つのタイトル戦に連続して挑戦者として登場することになった。
また、2006年4月以降の2006年度で見れば、名人戦以外の6大タイトル戦に、タイトルホルダーまたは挑戦者として登場することになる。羽生3冠が7冠として全タイトルを保有して、全タイトル戦に出場して以来の偉業ではないだろうか。

王将戦では、7人総当たりの挑戦者リーグで5勝1敗でトップを走っていたものの、最終戦で丸山忠久九段(4勝2敗)に敗れ、丸山にプレーオフに持ち込まれた。しかし、12月29日のプレーオフで丸山を降し、昨年に続き羽生善治3冠(王将・王位・王座)への挑戦者となった。(丸山は、竜王戦の挑戦者決定戦でも佐藤に敗れている。)
王将戦では、佐藤-羽生の対戦は5回ある。2001年(第51期)には、4勝2敗で羽生から王将位を奪取したが、翌2002年(第52期)には、リターンマッチを挑んできた羽生に4戦全敗しタイトルを奪還されている。昨年(2006年、第55期)は、3連敗のあと3連勝し、将棋界初の3連敗後の4連勝によるタイトル奪取を成し遂げるかと思われたが、羽生の最後の踏ん張りに屈し、3勝4敗で、涙をのんだ。
何故か、ダブルスコアに近い戦績で羽生には分の悪い佐藤。しかし、羽生の持つ3冠(王将・王位・王座)への挑戦者は、いずれもこの2年連続して佐藤である。一昨年(2005年)の佐藤が持つ棋聖位の挑戦者が羽生だったことをあわせると、7大タイトルの2年間計14回対戦の半分は、佐藤-羽生戦の組み合わせになる。過去6回で1勝5敗。
1月11日から王将位を争う7番勝負が始まる。

一方の棋王戦は、決勝トーナメントのベスト4以上は2敗失格制という独自のシステムがあり、いったん本戦決勝で深浦康市八段に敗れたものの、敗者復活戦に回り、ここでは羽生3冠を降して挑戦者決定戦に進出。一度敗れた深浦に2連勝し、森内棋王(名人)への挑戦権を獲得した。
タイトル戦での佐藤-森内の戦いは少なく、2004年の棋聖戦で森内が挑戦者となり佐藤に挑戦。佐藤が3戦全勝で防衛した1回だけである。今回は攻守ところを替えて、森内がタイトルホルダー、佐藤が挑戦者である。対羽生戦とは異なり、佐藤-森内戦はほぼ互角の戦績であり、佐藤にも苦手意識は少ないだろう。
一方、森内は、名人位は3連覇し、永世名人資格獲得まであと1期に迫っているが、過去、名人位以外に奪取したことのある竜王位、王将位はいずれも1期のみの保有で、翌年には挑戦者に奪われている。なんとか、棋王を防衛し、2冠を保持したいところだろう。
こちらは、2月11日から棋王戦5番勝負が始まる。

佐藤は、王将戦で4連敗しない限り、2月、3月は2つのタイトル戦を、羽生、森内を相手に同時並行で進めることになる。
昨年は、この2つのタイトルを羽生が保有しており、王将戦では佐藤、棋王戦では森内の挑戦を受け、王将戦で3連勝後、佐藤の逆襲で3連敗を喫し、その一方で、森内の棋王戦で挑戦を受けるというハードスケジュールで、棋王位を失うことになった。
佐藤がどう体調管理・スケジュール管理をこなし、羽生・森内と戦うのか、見所は尽きない。

*将棋に関する記事(2006年)
4月26日:
『将棋世界』5月号
6月19日:第64期将棋名人戦
8月2日 :将棋名人戦、朝日新聞に
8月27日:米長邦雄将棋連盟会長の『不運のすすめ』
9月9日 :森内俊之名人から見た羽生善治3冠
9月20日:将棋名人戦、朝日・毎日の共催へ協議開始
11月18日:郷田真隆九段の揮毫「晩成」
12月23日:第19期(2006年)竜王戦-佐藤康光棋聖及ばず、渡辺竜王に立ちふさがる最後の壁は羽生3冠
12月30日:将棋名人戦、毎日・朝日両新聞社の共催の詳細固まる 

*将棋に関する記事(2007年)
1月8日:
佐藤康光棋聖、5連続タイトル戦挑戦者
1月17日:佳境を迎える将棋A級順位戦、郷田真隆九段へのエール
2月2日:祝・郷田真隆九段、A級最終戦を残し、第65期将棋名人戦での森内俊之名人への挑戦権獲得
2月3日:第65期将棋A級順位戦8回戦の詳細
2月3日:郷田真隆九段、父の死を知らず
2月3日:将棋永世名人位の重み
2月10日:将棋第65期順位戦B級1組第12回戦の結果分析とB級2組での渡辺竜王の昇級確定
2月12日:「名人は選ばれたものがなる」-郷田真隆名人待望論
3月3日:将棋界の一番長い日、将棋第65期A級順位戦の最終局の結末

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