韓国ドラマ『私の名前はキム・サムスン』を見る
昨日までの3連休、韓国のドラマを見ていた。タイトルは、『私の名前はキム・サムスン』。2005年夏に韓国で放映され、最高視聴率50.5%を記録したという。日本でも、昨年、WOWOWで放送されたとのこと。
DVDのレンタルショップで、「最高視聴率50.5%を記録した話題作」とのキャッチコピーが前から、気になっていて、この3連休にDVD8枚全16話(1話約1時間)を借りて見た。
ヒロインのキム・サムスンは30歳独身、少し太めのパティシエ。サムスンという名前も、韓国では女性の名前としては「ダサイ」名前らしい。クリスマス・イブに彼氏の浮気を発見してしまい、失恋。失意にくれ、泣き崩れている時に、ホテルやレストランを経営する3歳年下の財閥の御曹司ジノンに出会う。失業中で、職探しの最中にジノンと再会。ひょんなことから、パティシエを探していたジノンが社長を務めるレストランで働くことになる。
生意気でわがままなジノンと、歯に衣着せずズケズケと物を言うサムスンは、喧嘩をしながらも、お互い惹かれ合っていくというラブ・コメディだ。
サムスンとジノンのそれぞれの家族、2人の職場であるレストランで働くの人々、それぞれの昔の恋人なども登場し、毎回、笑いあり涙ありの展開であり、飽きさせない。50%を超える視聴率を記録したことも、うなずける。
視聴率が高かっただけでなく、ドラマの中で登場したブタのぬいぐるみが売れ、サムスンが話題にした児童文学『モモ』(ミヒャエル・エンデ作)が売れ、パティシエに憧れパン教室に通う人が増えるなど、ある種のサムスンブームを巻き起こしたらしい。
ドラマの面白さもある事ながら、何が韓国の人たちをそれほど熱中させたのかにも、すごく興味があった。
キム・ソナ演じるキム・サムスンは、30代の働く女性が思っていても、なかなか口に出して言えない本音を、ストレートの口にする。それは、見ているものには、爽快であり、その本音の語りこそが、同世代の女性の圧倒的支持を受けた理由であろう。
最近、日本のドラマは面白くないと思っている人には、お勧めである。現代の韓国の日常が透けて見える。
このドラマのことについては、機会があれば、稿を改めて、もう少し書きたいと思っている。
*韓国に関連する記事
2月13日:韓国ドラマ『私の名前はキム・サムスン』を見る
2月14日:韓国について考える
2月19日:韓国ドラマ『私の名前はキム・サムスン』に関する本を読む
4月3日:NHKテレビのハングル講座に挑戦してみる
| 固定リンク | 0
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- マンガ『弱虫ペダル』大ヒットの理由を考える。主人公小野田坂道は指示待ち世代の典型?(2015.09.06)
- 『赤毛のアン』を読み始める(2014.09.21)
- 漫画『坂道のアポロン』ボーナス・トラックとのファンブック、ログブックを読み、アニメ『坂道のアポロン』のブルーレイディスクで見た制作関係者の本気(2012.11.23)
- 深夜アニメ『坂道のアポロン』が素晴らしい(2012.06.10)
「韓国」カテゴリの記事
- BS年末年始スペシャルで「朱蒙(チュモン)」を見る(2008.01.03)
- 平凡社の『韓国歴史地図』を買い、朝鮮半島の古代史を学ぶ(2007.12.21)
- 講談社選書メチエ『加耶と倭』を読む(2007.12.20)
- NHKテレビのハングル講座に挑戦してみる(2007.04.03)
- 韓国ドラマ『私の名前はキム・サムスン』に関する本を読む(2007.02.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント