「丁寧」という言葉の由来、『美人の日本語』(山下景子著)から
今日は、これといったネタが思い浮かず、頭を悩ます。そんな時、頼りになるのが、『美人の日本語』(山下景子著、幻冬舎)である。
普段、我々が何気なく使っている言葉の意味を、4月1日から3月31日まで、1日にひとつ取り上げ、366語の解説になっている。
今日、2月8日の言葉は?とページをめくると、「丁寧(ていねい)」と書いている。どんな解説が書かれているかと見ると、
丁寧は、昔、中国の軍で使われた銅製の打楽器で、注意を促したり、警戒を知らせたりする時に使われたそうです。
これが、なかなか、全員に伝わらなかったので、何度も念には念を入れて、鳴らしたところから、細かいところまで行き届いていることを、丁寧というようになりました。
(『美人の日本語』(山下景子著)より)
知らなかった。昔の中国って、いつ頃の時代?とか、銅製と打楽器って、日本で出土する銅鐸のようなものだったのだろうか?と考えて、グーグルで検索してみるが、「丁寧」という言葉が使われた記事が出てくるばかりで、打楽器には行き当たらない。
『美人の日本語』は、妻が買ってきて、使っているのを、私も借りているのだが、一気に読み通すというよなことはしていないので、こうやってネタ切れにありそうな時に読んでいると、結構、新しい発見がある。たまに、ネタ切れになるのも、悪くはないかも知れない。
*関連する記事 2006年7月20日:心星(しんぼし)
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コメント
こんにちは~。
おもしろそうな本ですね。
言葉というのは、どんどん変っていきますからね。
私には、このメディアの発達した平成の世でも、まだ柳田國男さんの「蝸牛考」のように、言葉が関西から徐々に外へ広がって行っている気がします。
何年か前には、「ダサイ」や「ナンパ」最近では「まったり」や「はんなり」・・・。
関東方面に伝わると、少々意味が変ってしまっているのが少し気にかかりますが・・・。
だからこそ年月が経つと、そういう風に「語源」を聞くとアッと驚く・・・という事になるんでしょうね。
投稿: indoor-mama | 2007年2月 9日 (金) 17時23分
indoor-mamaさん、いつもコメントありがとうございます。
『美人の日本語』は2005年3月に発行され、ベストセラーになったようで、続編として『美人のいろは』が同じ幻冬舎から出版されました。
さらに二十四節気の言葉を解説した『美しい暦のことば』が別の出版社(インデックス・コミュニケーションズ)から出ています。
それぞれ、indoor-mamaさんのブログ、「今日は何の日徒然日記」のネタとしても使えると思いますよ。
投稿: 拓庵 | 2007年2月10日 (土) 19時21分