次女の大芝居、我が家の受験モード解除
我が家には、子供が3人いるが、ちょうど3年おきに生まれているので、3年周期でいっせいに進学・受験が巡ってくる。今年は、長女が大学受験、次女が高校受験、長男が中学進学という最もピークの年である。
長女、次女とも中学校は地元に公立中学に通わせたので、3人めの長男も、姉2人と同じ中学に進学させることにしていたので、こちらは受験なし。
また、長女は、最近増えているAO入試という制度で、昨年の秋に、ある私立の女子大に進学が決まり、今後の授業料には頭が痛いものの、とりあえず、同級生がセンター試験で目の色を変えいる時に、のんびり過ごしていた。
問題は次女。我が家の家計を考えれば、次女まで、私立に行かれたのでは首が回らない。しかし、高校は必ず試験があるし、どこでも入れればいいというわけにはいかない。次女が自分の成績を見て、中学でのクラブの先輩の情報などから選んできたのが、我が家から電車で3駅ほど乗ったところにある、ある都立高校だった。
私も親として、次女と一緒に、学校説明会に行き、先生達の話や案内をしてくれていた在校生を見て、ここなら、雰囲気も自由で古き良き都立の伝統を残し、生徒も伸び伸びしていて、自立心旺盛な次女にはあっているだろうと思った。本人も気に入ったようで、それ以降、別の学校を探す様子もなく、そこ一本という感じだった。
しかし、模擬試験の成績は、「C」が1回あったくらいで、「D」とか「E」の方が多い。結局、安全圏といえるような成績を残すことがないまま、2月23日の学力試験に臨んだ。
そして、今日が都立高校の合格発表の日。発表を見に行った次女が、家で留守番をしている長女に電話をし、長女が私と妻の携帯電話に合否をメールで送るという段取りにしていた。9時半頃、長女からメール。「合格」。まずは、ほっと一息である。
しかし、家に帰ったあと、次女からとんでもない話を聞かされた。なんと、昨年の暮れに受けた最後の模試の結果は最低のE判定だったというのだ。「こんなこと、親に言ったら、志望校を変えろと言われるので言えない。自分が第1志望にしている高校以外に通う自分の姿は想像できなかった。」と、ダンマリを決め込んでいたというのだ。
判定結果を聞かされていたら、本人の意思を尊重する主義の私でも心配になっただろう、妻は志望校を変えるように言ったに違いない。
中学時代演劇部だった次女に、見事に大芝居をうたれてしまった。それだけ、第1志望の学校に行きたかったということだろう。E判定でも、最後は何とかなるだろうと思い、なんとかしてしまう、それこそセルフ・エフィカシー(自己効力感)そのものだと改めて感じた。これで、我が家の受験モードは解除。3年後まで、普通の生活が送れることになった。
セルフ・エフィカシー(自己効力感)については、2006年11月10日の同名の記事をご参照下さい。
| 固定リンク | 0
「教育」カテゴリの記事
- 『下流志向』(内田樹著)を読んで-子どもの自信はどこからくるか(2007.04.04)
- 『なぜ勉強させるのか?』(諏訪哲二著)を読んで思うこと-自立した個人になるために必要なもの(2007.03.26)
- 『なぜ勉強させるのか?』(諏訪哲二著)を読み始める(2007.03.14)
- 「啓蟄」に思う3人の子の進学(2007.03.07)
- 次女の大芝居、我が家の受験モード解除(2007.03.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント