羽生善治三冠、永世王将に。永世七冠も射程に。
将棋の第56期王将戦の第7局が昨日(2007年3月20日)、終了した。
羽生善治王将に、佐藤康光棋聖が挑む組み合わせは、昨年と同様3勝3敗となり最終局にもつれ込んだが、振り駒で先手番となった羽生三冠が、端攻めで優位を築き、粘る佐藤棋聖を振り切った。
羽生王将は、これで王将位獲得が通算10期となり、大山康晴15世名人に次ぐ、2人目の永世王将の資格を得た。他のタイトルの永世称号が、通算5期あるいは、連続5期または通算10期という条件が多い中、永世王将位は通算10期の条件しかなく、とにかく10回の王将戦7番勝負に勝たなければならない。16世名人の資格を有し、永世称号を5つ持つ中原誠永世十段も、永世王将は持っていない。
羽生三冠はこれで、現在開催されている7大タイトル戦の永世称号のうち、永世棋王、永世棋聖、名誉王座、永世王位、永世王将の5つの永世称号を獲得したことになる。
残るのは、名人位と竜王位。通算5期が条件の永世名人位については、すでに名人位4期であと1期、連続5期又は通算7期が条件の永世竜王位についても、すでに通算6期獲得しており、こちらもあと1期となっている。
4月からの第65期の名人戦については、すでに森内俊之名人への挑戦者は郷田真隆九段に決まっているが、10月からの第19期竜王戦での渡辺明竜王への挑戦者は、まだ予選の最中である。羽生三冠は最上位の予選クラス1組で準決勝に残っており、挑戦者決定の決勝トーナメントに進む可能性が高い。
早ければ、この秋にも、羽生三冠が永世位六冠めの永世竜王を目指す戦いが見られるかも知れない。
一方、5連続タイトル戦挑戦の新記録を樹立した佐藤康光棋聖は、王位戦、王座戦、竜王戦に続き、王将戦でも敗れ、残すところは、森内俊之棋王・名人に挑戦している棋王戦だけとなった。こちらは、2勝1敗でリードしている。また、先日のNHK杯の決勝では同じ森内名人と戦い、森内名人有利と思われた将棋を逆転で勝利し、初優勝を果たした。
三度目の正直ならぬ、五度目の正直で棋聖位に続く棋王位獲得で二冠となれるか、こちらは明後日(3月23日)が第4局である。
*将棋に関する記事(2007年)
1月8日:佐藤康光棋聖、5連続タイトル戦挑戦者
1月17日:佳境を迎える将棋A級順位戦、郷田真隆九段へのエール
2月2日:祝・郷田真隆九段、A級最終戦を残し、第65期将棋名人戦での森内俊之名人への挑戦権獲得
2月3日:第65期将棋A級順位戦8回戦の詳細
2月3日:郷田真隆九段、父の死を知らず
2月3日:将棋永世名人位の重み
2月10日:将棋第65期順位戦B級1組第12回戦の結果分析とB級2組での渡辺竜王の昇級確定
2月12日:「名人は選ばれたものがなる」-郷田真隆名人待望論
3月3日:将棋界の一番長い日、将棋第65期A級順位戦の最終局の結末
その他このブログの過去の将棋の記事の一覧はこちら→アーカイブ:将棋
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コメント
初めまして、TBありがとうございます。羽生王将の永世王位素晴らしいですね。惜しかったのは佐藤棋聖、せっかくカド番から連勝してのにまたしても奪取失敗。
あとは棋王戦がありますから、森内棋王に勝って2冠達成を期待しましょう。NHK杯は強かったですから。
投稿: motohiro | 2007年3月21日 (水) 17時48分
始めまして。TBありがとうございます。
将棋については、ミーハーな知識でしかないので、参照いただいたことのみで、赤面な思いです。
秋からの、永世竜王への挑戦、見逃せませんね。
このTBが、こちらへの良い呼び水になりますように。
投稿: San | 2007年3月22日 (木) 00時13分