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2007年5月 5日 (土)

第65期将棋名人戦第3局を前に、過去の名人戦での名人2連敗のその後

第65期将棋名人戦は、挑戦者の郷田真隆九段が森内俊之名人に2連勝と、挑戦者にとっては願ってもないスタートとなった。明後日、5月7日(月)から始まる第3戦を前に、過去の名人戦で名人が2連敗したケースのその後のについてトレースしてみた。
(なお、過去の名人戦データは、「将棋タイトル戦」の名人戦の項「将棋順位戦データベース」の名人戦の部屋の2つのサイトを参照させていただきしました)

過去名人戦で名人が初戦から2連敗したケースは、過去64回の名人戦で12回ある。うち、その後名人が挽回し防衛を果たしたケースが4回、挑戦者が勢いに乗り名人位を奪取したケースが8回である。

西暦 名人 勝数 挑戦者 勝数 結果
25 1966 大山康晴 4◎ 升田幸三 2 防衛
37 1979 中原 誠 4◎ 米長邦雄 2 防衛
41 1983 加藤一二三 2 谷川浩司 4◎ 奪取
43 1985 谷川浩司 2 中原 誠 4◎ 奪取
45 1987 中原 誠 4◎ 米長邦雄 2 防衛
50 1992 中原 誠 4◎ 高橋道雄 3 防衛
51 1993 中原 誠 0 米長邦雄 4◎ 奪取
52 1994 米長邦雄 2 羽生善治 4◎ 奪取
58 2000 佐藤康光 3 丸山忠久 4◎ 奪取
60 2002 丸山忠久 0 森内俊之 4◎ 奪取
61 2003 森内俊之 0 羽生善治 4◎ 奪取
62 2004 羽生善治 2 森内俊之 4◎ 奪取

この表から気がつくのは、①2連敗の逆境から防衛を果たしたケース4例のうち、3回は現在の中原誠永世十段(16世名人有資格者)で、残る1回は大山康晴15世名人であること、②1993年以降の羽生世代が名人戦に登場するようになった最近の6回は、いずれも挑戦者が名人位を奪取していること、などだろうか。

これらの対戦カードと、今回の名人戦の組み合わせはまったく違し、過去の例が今回のケースに直接当てはまるともいえないので、現在のところ、2連勝した挑戦者は多少有利という程度かも知れない。

現在の森内名人は、自分が挑戦者として2連勝した後、名人位を奪取したケース(60期、対丸山戦)と名人在位時に挑戦者に2連敗して名人位を奪われたケース(61期、対羽生戦)の両方を経験している。その修羅場を経験していると言う意味では、挑戦者の郷田九段より森内名人に一日の長があるかも知れない。

私は、郷田ファンなので、郷田九段に名人位を奪取してほしいが、現時点では予断は許されないだろう。
前回第2局は、郷田九段が後手番で、先手番での勝率が高い森内名人を破ったことで、シリーズ全体で見れば多少優位に立ったと思われるが、この優位も自らの先手番である第3局も制して3連勝してこそ、本当に生きてくる。
ちなみに、将棋界の7番勝負で争うタイトル戦で、これまで、3連敗後の4連勝は、未だに出ていない。その点からも、とにかく、7日からの第3戦にも、先手の利を生かしてと、なんとか郷田九段に勝利をもぎとってもらいたい。

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コメント

名人戦3局目始まりました。森内名人に片目(1勝)を願ってます。

しかし2敗という逆境からの快進撃に中原・大山の名前。凄いと思うべきかなぜ?と思うべきか。

※大山さんの息子さん世代が中原誠さんと中原さんが言ってましたね。父親みたいな存在かと。

投稿: sadakun_d | 2007年5月 7日 (月) 11時13分

森内名人が1つ返し1勝2敗に戻しました。
私は、郷田ファンなので、郷田九段の名人位奪取を願っていますが、もし今期ここから森内名人が防衛を果たせば、名人位5期で18世名人の資格を得るので、大山15世名人、中原永世十段と肩を並べる存在になること言えるでしょう。

投稿: 拓庵 | 2007年5月14日 (月) 23時40分

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