第65期将棋名人戦第5局、後手番の森内俊之名人が郷田九段を降し、3連勝で18世名人に王手
昨日、今日(2007年5月30日~31日)と第65期将棋名人戦の第5局が静岡県賀茂郡河津町で行われた。
郷田九段2連勝のあと森内名人2連勝の2勝2敗で迎えた第5局。勝った方が名人位に王手をかける大事な1戦。
奇数局が先手となる郷田真隆九段が先手。先手番が7割以上の勝率を示す2人の対戦なので、郷田九段としては確実に勝っておきたいし、森内名人としては、後手番で勝利し、その勢い次の先手番となる第6局で確実に勝ち、名人位防衛、名人位5期獲得で得られる永世名人(18世)の資格を一気に獲りに行きたいところ。
戦いは、序盤のつばぜり合いから郷田九段が角金交換で角を切り、一気に森内陣に攻め込むかに思えたが、森内名人がすかさず、手にした角で王手をかけ、一気に寄せに入った。
70手過ぎで、森内名人勝勢との解説陣のコメントが出たが、郷田九段も粘り、少し押し返せるのではではとファンとしては期待したのだが、結局、森内名人の縦横無尽の攻めに98手で投了。
振り返ってみれば、最終盤の郷田九段の粘りも70手そこそこで投了したのでは、名人戦という舞台に相応しくない、挑戦者として情けない棋譜は残せない、期待しているファンにも申し訳ないという郷田流の美学で、負けるにしてもそれなりの形を作ったのではないかという気がする。
郷田九段から見れば、2連勝のあと3連敗。一時は、近づいたかに見えた名人位だったが、もう後がなくなった。まして、第6局は森内名人の先手番。郷田九段の不利は覆いがたい。
しかし、ファンとしては、今日の終盤の粘りに郷田一刀流未だ死せずの強い思いを感じた。簡単に投了せず、最後まで戦った姿勢は、次につながるような気がする。森内名人とて人の子、永世名人位を前に、色気も出るかもしれない。
2連勝・3連敗から再び2連勝して当時の佐藤康光名人から丸山忠久八段(当時)が名人位を奪取した第58期(2000年)名人戦のような再逆転を期待したい。
頑張れ!郷田真隆九段
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