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2007年5月11日 (金)

梅田望夫・茂木健一郎著『フューチャリスト宣言』(ちくま新書)を読み始める

ちくま新書の5月の新刊のうちの1冊が、『ウェブ進化論』の著者梅田望夫さん(1960年生まれ)と脳科学者で現在NHKの番組「プロフェッショナル」の司会をしている茂木健一郎さん(1962年生まれ)の対談をまとめた『フューチャリスト宣言』である。

フューチャリスト宣言

フューチャリスト(=futurist)とは、未来を考える未来学者という意味。インターネット、ウェブ2.0などで変わる未来について、2人が存分に語る。

茂木氏の「はじめに」でのコメントが、この本でのフューチャリストの意味を端的に語っていると思うので、紹介しておきたい。

梅田さんの持つ素晴らしい資質は、「楽天的であるということは一つの意志であるとでも表現できるような決意と世界観である。インターネットという新しいメディアに関して現時点で人々が抱いているイメージは必ずしも明るいものであるとは限らない。流通している情報の質が悪いというだけでなく、誰も管理しないネットという場は誹謗中傷や犯罪の温床になるといった、きわめてネガティブな印象を持つ人もいる。
しかし、梅田さんが常々言われているように、「未来に明るさを託す」ということは、単なる現状の認識に発することではなく、むしろそのような世界を創り出すという意志に基づく行為である。インターネットは、物理的な距離や言葉、文化、社会的な階層といった障壁を乗り越えて世界の人々を結びつける大変なポテンシャルを持っている。
(中略)
私たちがいまインターネットに託している明るい未来像も、必ずそのまま実現されるとは限らない。実際に起こることは、私たちがいま予想できることとは似ても似つかないものになるかもしれない。いや、きっと異なるものになるだろう。しかし、だからと言って、予想すること、志向すること、そして夢の実現のために疾走することを忘れてはいけない。
未来は予想するものではなく、創り出すものである。未来に明るさを託すということは、すなわち、私たち人間自身を信頼するということである。
(『フューチャリスト宣言』13~15ページ)

 インターネットの中に、明るい未来の萌芽を見出し、それを大きな花に育てるべく、自ら行動するということであろう。

2人がインターネット、ウェブ2.0、ブログなどについて語るが、共感する部分も多い。梅田さんと同じ1960年生まれであり、同世代であること、また、2人とも自分のブログを書いていることも、程度の差は当然あるものの、そこでの悩みは、私も感じたことがあるものである。
半分ほど読み終わったところ。週末に読み終えたい。

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