第48期将棋王位戦挑戦者に深浦康市八段
昨日(2007年6月13日)の将棋の第48期王位戦の挑戦者を決める深浦康市八段と渡辺明竜王による挑戦者決定戦は、深浦八段が勝ち、羽生善治王位への挑戦者に決まった。
深浦八段は、1972年2月生まれ。1学年上に羽生三冠(1970年9月生)、森内名人(1970年10月生)、丸山九段(1970年9月生)、藤井九段(1970年9月生)、郷田九段(1971年3月生)と錚々たるメンバーが揃っており、1969年10月生まれの佐藤康光二冠も含め、常に深浦八段の前に立ちはだかってきた。
第63期(2004年)、前期65期(2006年)と過去2回A級に昇級したものの、いずれも4勝5敗という残留してもおかしくない成績を残しながら順位の関係で1期で降級するという憂き目にあっており、今期はB級1組の筆頭に位置する。
通算成績では、798戦で552勝246敗、勝率0.6917と7割近い勝率を残しており、八段以上の現役棋士の中では、羽生三冠0.729(1344戦979勝)、木村一基八段0.7032(502戦353勝)、渡辺竜王0.7029(340戦239勝)に次ぐ4位の勝率である。(成績は2007年6月13日現在、将棋連盟ホームページによる)
タイトル戦では挑戦者決定戦まで駒を進めるものの、決定戦で涙を飲むことが多く(昨年度も王座戦、棋王戦の挑戦者決定戦で佐藤康光棋聖に敗れた)、7大タイトルで挑戦者となったのは、もう11年前の1996年の五段の当時に、第37期王位戦で羽生王位に挑戦して以来である。この時は1勝4敗で羽生王位に敗れている。(なお、準タイトル戦の朝日オープンでは2002年に選手権者となっている)
いわば「無冠の帝王」「無冠の実力者」というのが、これまでの深浦八段なのだが、今回の王位戦では、ぜひ初タイトルを狙ってもらいたいものである。
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コメント
拓庵さん、たびたび失礼します。m(_ _)m
深浦八段も気になっている棋士です。無類に強い(負けそうな感じがしない)棋風、何より高い勝率、しかし何故かタイトルには手が届かない、という不思議な棋士が何人もおられますが、深浦八段も、失礼ながらそんな棋士のお一人でしょう(名人戦第六局のところで少し触れた木村一基八段もそうだと思いますが・・・)。更に失礼を承知の上で云えば、勝負師が心の内に抱え込んでいる筈の「魔物」がほとんど窺えない。しかし、A級八段まで登りつめた棋士が普通の人である筈もなく、これからじわじわと「魔物度」を上げて来るのでは、と期待しています(これまた木村八段も全く同じです-こんな、ついでに語るような云い方は木村八段に失礼だとは思いますが)。名人に復位して以後、めきめきと魔物ぶりを発揮している森内名人とて、つい数年前までは「無冠の帝王」と呼ばれていたのですから、決して無理なことではあるまい、と思います(まあ、非当事者は勝手なことを云うもんだ、と我ながら思いますが)。
投稿: ドクトル・ジバコ | 2007年6月16日 (土) 06時41分