いよいよ始まる第65期将棋名人戦第7局、郷田真隆九段の健闘を祈る
今年(2007年)の4月10日の幕を開けた第65期将棋名人戦もいよいよ最終の第7局を迎える。すでに、昨日のうちに、森内俊之名人、挑戦者の郷田真隆九段とも、対局場である愛知県蒲郡市のホテルに入り、使う駒や盤の検分、地元市長なども参加した前夜祭も行われた。
最後の対局は、今日の朝9時から始まる。第1局が郷田九段の先手で、以後交互に先手番となったが、第7局となったため改めて振り駒で、先手を決めるはずだ。
ここまでの両者の対戦成績は、森内名人17勝、郷田九段15勝。名人戦第1局に先手の郷田九段が勝利した時点までの27局の戦績を集計した時には、森内名人14勝、郷田九段13勝で、その内訳を先手・後手別に分析したところ、先手が21勝6敗(0.777)と先手の勝率が異様に高かったことから、このシリーズでは先に後手番で勝利した方が、優位に立つだろうと予想した。(2007年4月13日、第65期将棋名人戦に関する話題、過去の森内-郷田戦の意外な結果)
しかし、過去のデータがそのまま当てはまると考えたのは、素人の浅はかさで、6局までの3勝3敗の内訳は、それぞれ先手番で1勝、後手番で2勝という結果になっており、シリーズでの先手の勝率は2勝4敗で0.333、通算では先手番の22勝10敗となり、勝率も0.688まで低下する。
どちらが先手番となるによって、将棋の内容も変わってくるかも知れないが、あとは、どちらがより自分らしい将棋を指せるかだろう。できれば、2人が得意とする相矢倉でがっぷり組み合って、これぞ名人位決定戦に相応しいと言われる名局を指してほしい。
郷田九段を応援するファンとしては、今日・明日の2日間、悔いのない戦いをし、実力名人制に移行後13人目の名人位を獲得してもらいたい。
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