集英社文庫『漫画版 日本の歴史』を読みながら、教員免許更新制度を思う
先週金曜日、昼休みの職場近くの書店を除くと集英社文庫の7月の新刊から『漫画版 日本の歴史』というシリーズの刊行が開始されていた。
種本は、1998年に刊行された集英社版『学習漫画・日本の歴史』とのこと。ハードカバー刊行時の2冊を1冊にまとめ、旧石器時代から現代まで全10巻のシリーズに再編集されている。
日本の始まりと国家の誕生 旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代1 漫画版 日本の歴史(1) (集英社文庫)
大和政権と天皇の世紀 古墳時代2・飛鳥時代・奈良時代 漫画版 日本の歴史(2) (集英社文庫)
もともと、歴史は好きなので、歴史を題材にした本の新刊は洋の東西問わず、売場でなるべく目を通すようにしている。
大学時代には中学の社会科と高校の社会科・商業科の教員資格を取り、母校(高校)で世界史の教育実習をしたこともある。
教員免許が研修による更新制になってしまうと、私のような教員免許だけ持っている社会人という存在は、どう扱われるのだろうか。あっさり切り捨てられてしまうのか、研修を受けようと思えば受けられるのか。一般企業での働いた経験のある教員有資格者というのは、それなりに役に立つ面もあると思うのだが、どうなるのだろう。
そう思って、グーグルの検索で調べて見ると文部科学省のホームページの中に「教員免許更新制における更新講習について」というコーナーが見つかった。制度に関する資料のほか、国会審議の際の主な質問がまとめられていた。
私のような、免許だけ持っているものを称して「ペーパーティーチャー」と呼ぶらしい。
「いわゆるペーパーティーチャーの取扱いはどうなるのか」との社民党議員からの質問に対し、
時の伊吹文部科学大臣は
「今回、十年講習を受けるのは教職に立っている人たちです。ですから、ペーパーティーチャーの人たちでも、教職に立ちたいときはこの講習をお受けにならなければならないということです。」
安倍総理大臣も
「ペーパーティーチャーの件ですが、教員免許状取得後、長期にわたって教育現場には触れていない方々であって、この方々こそ、むしろ、ある意味では不安を持っておられるんだろう、こう思います。ですから、そういう皆さんには、教員になる時点で更新の講習を受講していただいて、最新の知識と技能を身につけていただいて、そういう機会ができるわけですから、そして、それを身につけていただいた上において、自信と誇りを持って教壇に立っていただくことになるんだろう、このように思います」
と答弁している。
これを読む限り、新しい「教育職員免許法」の施行によっていきなり教員免許が失効するということはないようだ。
教えることは嫌いではないので、定年後に何らかのチャンスでもあればと思っているので、漫画版であっても、こういう機会に改めて日本史を通読し、歴史の流れを再確認しておきたい。
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