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2007年7月 4日 (水)

新潮文庫7月の新刊、『闇の守り人』(上橋菜穂子著)と『暗号解読』(サイモン・シン著)を買う

7月に入り、新潮文庫の新刊が書店に並んだが、その中の3冊をみたその場で買った。1冊は、上橋菜穂子著『闇の守り人』、あとの2冊がサイモン・シン著『暗号解読』の上・下巻である。

闇の守り人 (新潮文庫)
闇の守り人 (新潮文庫)

『闇の守り人』は既に偕成社の軽装版で読んでいるが、やはり『精霊の守り人』とあわせ、文庫で揃えたいと思い購入した。軽装版をいずれブックオフで売るつもりだ。新潮社ではシリーズ全10巻を文庫化するようだが、第3巻『夢の守り人』の文庫化は来春とのこと。もう少し、早く文庫化してほしいところだ。

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)
暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

一方に『暗号解読(原題:The Code Book)』は、以前このブログで紹介した『フェルマーの最終定理』の作者であるサイモン・シン氏の2作目の作品だ。今回は、主に古代ギリシャ・ローマの時代に至るまで、主に欧米で繰り広げられた、国家の機密を暗号化するものと暗号解読者との駆け引きの歴史がいきいきと描かれている。現在、上巻をほぼ読み終えたところだが、歴史上のいくつかの戦いで暗号の解読が戦局に大きな影響を与え、歴史を動かしてきたことが語られている。
上巻の巻末では、第一次大戦後のドイツがエニグマという暗号機を大量に購入。第一次大戦の勝利に酔うフランスでは、エニグマを使った暗号が解読できなかったが、途中で解読の努力を放棄し、フランスが持つエニグマについての情報はフランスと同盟を結んでいたポーランドに提供され、ドイツとは歴史上国境争いが絶えないポーランドが解読に必死に取りくんだことが書かれている。
下巻では、おそらく、暗号化に数学なかでも素数が使われた話が出てくるのであろう。
しかし、これだけのノンフィクションを書くに足るだけの資料・データを、作者サイモン・シン氏はどこでどのように集めたのだろうか。
それも私の関心事である。

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