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2007年7月16日 (月)

「飲んだら座るな」の話

今日は、北陸で仕事をしていた頃に部下だった人の結婚式の披露宴に呼ばれる。
場所は、品川にほど近い御殿山にある「ホテルラフォーレ東京」。洒落たレストランを貸し切っての昼食を食べながらのレストランウエディング。仲人はなく、新郎自らマイクをもって挨拶していた。

コース料理にお酒が、ビール、乾杯のシャンパン、白ワイン、赤ワインと順に出てくる。出されたものは、空けないと申し訳ないと思い、つい飲んでしまう。午後2時過ぎの帰るころには、ほろ酔い気分だった。

品川駅から山手線の渋谷・新宿方面に乗る。幸い座れたので、膝の上にセカンドバックを置き、足の間に式場でもらった引き出物の袋を置く。そして、昨日もらった『ゲドを読む。』を開く。しかし、数ページ読むと眠くなる。本は、バックに戻す。新宿に着き、新大久保を過ぎた。「次で降りなければ…」と思った次の瞬間には、睡魔に襲われていた。
気が付くと、電車のドアが開いている。発車の合図の音がする。「ここは…?」と考える間もなく、自分が降りるべき高田馬場と気が付く。マズイ、閉まる前に降りなくては…とあわてて降りた。何とか、間に合ってほっと一息。

「せっかくだから、本屋の寄ろう」と、一度駅を出て、仕事の帰りに良く寄る書店に行く。特に、何かを買う当てがあるわけではないが、ぶらぶらする。結局、何も買わずに出る。
では、家に帰ろうと私鉄のホームで電車を待っている時に、荷物が少ないことに気が付いた。セカンドバックしかない。引き出物は…?
情けないことに、あわてて降りた時に、電車の中に置き忘れてきていた。

その場で、JRのホームまで戻り、問い合わせをする元気はなく、一度家まで帰り、JR東日本のホームページで調べて[JR東日本テレフォンセンター]に電話をしたら、落とし物として届けられていた。池袋駅にあるとのことで、結局、また池袋まで出直すことになった。

ほろ酔い加減の時に、電車で座るのはリスクが大きいことは、わかっているのだが、席が空いていればつい座りたくなる。
これまで、家の最寄り駅を一つか二つ乗り過ごしたのが、最悪のケースで、あまり大きな失敗はしていないが、いつ寝込んでしまい終点まで連れて行かれるとも限らない。
「飲んだら乗るな」ならぬ「飲んだら座るな」を改めて実感した1日だった。

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