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2007年7月19日 (木)

訃報:河合隼雄氏(元文化庁長官)死去

携帯電話でウェブサイトの閲覧が出来るようになってから、仕事の帰りなどに、自分のブログへのアクセス数を見ている。

今日の帰り、のぞいてみると、将棋名人戦が終わって以降1日300~400件だったアクセス件数は、夜7時過ぎで500を超えている。また、通常は、日中のアクセスのピークは12時台で、多くても40~50というレベルなのだが、今日はピークが夕方にあり、1時間100アクセス以上が2時間続いている。いつもと違う。

記事別のアクセス状況を見ると全アクセスの半分近くを昨年(2006年)8月24日の「気がかりな河合隼雄文化庁長官の容態」へのアクセスで占めている。河合隼雄さんに何かあったに違いない。「とうとう、亡くなったのかもしれない…」。携帯の電池が切れてしまい、それ以上情報を集められない。

家に帰って夕刊を見るが、夕刊にはそのような記事はない。パソコンを立ち上げて、グーグルで検索すると、やはり河合隼雄さんが亡くなられていた。

各ニュースサイトの報道を要約すれば、「河合隼雄さんは、今日(2007年7月19日)午後2時27分、入院先の奈良県天理市の病院で脳梗塞で亡くなった。享年79歳。」

文化人としての文化庁長官就任は、今日出海氏、三浦朱門氏に次いで3人目。4年半を超える在任期間で、最後は奈良県明日香村の高松塚古墳壁画損傷問題の対応のさなか、脳梗塞に倒れた。古墳損傷問題がストレスとなっていたに違いない。もう少し早く退任していれば、まだお元気だったかもしれないと思うと残念でならない。

先日、取り上げたフリーペーパー文庫本『ゲドを語る。』の中で、映画『ゲド戦記』の宮崎吾朗監督と河合隼雄文化庁長官(当時)が対談している。対談は映画『ゲド戦記』の冒頭で、ゲドと旅をすることになる王子アレンが王様である父を殺す場面についての、河合氏の問いかけから始まる。しばらく、語るうちに、次のようなやりとりが出てくる。

河合 第4巻(引用者注:ゲド戦記第4巻『帰還』)でのゲドはまったく仕事を失って、テナーと結婚するような形になりますね。
宮崎 そうなんです。僕の中では会社の役員を引退したお父さんのイメージが、あそこのゲドにはあったんです。
河合 なるほどね。僕ももうじき引退しますけど。殺される前に(笑い)。
(2006年7月28日対談、『ゲドを語る。』180ページ)

河合隼雄氏自身も2007年1月の任期満了時には、退任するつもりだったのだろう。
私にとっては、二十歳の頃からの人生の先生であった。直接、お会いしたことや、講演を聴く機会もなかったけれど、著書から得た影響は計り知れない。

謹んで、ご冥福をお祈りしたい。

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