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2007年8月 1日 (水)

将棋第55期王座戦の挑戦者には久保利明八段が名乗り

昨日(2007年7月31日)は、将棋の第55期王座戦で羽生善治王座への挑戦者決定トーナメントの決勝戦。
準決勝で郷田真隆九段を破った森内俊之名人と同じく準決勝で佐藤康光二冠を破ったA級在位5期目の久保利明八段の対戦だった。

将棋は序盤早々に飛車角交換となり、先手の久保八段が角を2枚、後手の森内名人が飛車を2枚持っての攻防という珍しい形となった。
先手の久保八段が最初に仕掛け、森内陣に角を成り込んで馬を作り、その馬で下段から森内玉を中央にあぶり出した。森内名人も反撃の機会をうかがっていたが、久保八段はその隙をほとんど与えず、盤ほぼ中央で森内玉を投了に追い込んだ。

久保八段は昨年(2006年度)の第65期A級順位戦、1勝1敗の後、4連敗し1勝5敗となり、さらに羽生三冠、佐藤棋聖との対戦を残しており、誰の目にも降級の有力候補に写った。
5敗目を喫した郷田九段戦は、久保八段が遡って郷田九段の時間切れ反則負けをアピールするも、遡ってのアピールは無効との裁定に投了するという事件もあった。
しかし、その絶体絶命の崖っぷちから、久保八段は粘りを見せる。第7局では名人挑戦権争いをしていた羽生三冠戦に勝利。第8局では、残留争いの最大のライバル深浦康市八段に自ら土をつけ、最終第9局に勝てば自力残留というところまで、漕ぎ着けた。
しかし、最終局も5連続タイトル戦挑戦、JT日本シリーズ優勝など絶好調の佐藤康光棋聖。久保八段は勝てば残留が決まるが、敗れると順位が下位の深浦八段が勝てば陥落、負ければ残留と他力本願の状態になってしまう。
なんと、久保八段は佐藤康光棋聖も破り、1勝5敗からの3連勝で4勝5敗と星を戻し、A級残留を決めた。
そのあおりを食った形になったのが、深浦康市八段で最終局に勝って残留してもおかしくない4勝5敗という成績を残したが、4勝5敗の棋士が6人という大混戦の中、昇級直後で順位が6人の中で最も低い9位ということで、A級残留を逃した。

一方、久保八段はそれから復調の兆しが見えており、棋聖戦では挑戦者決定戦まで進出(渡辺竜王の敗れた)、竜王戦でも予選3組で優勝、挑戦者決定トーナメントまで駒を進め、1勝を上げた(佐藤康光二冠に敗退)。そして、この王座戦で6年ぶりの挑戦者となった。

久保八段のタイトル挑戦は過去2回。2001年2月から始まった第26期棋王戦と同じく2001年9月から始まった第49期王座戦である。それぞれ、羽生棋王、羽生王座に1勝3敗で敗退している。当時は、久保八段が六段から七段に駆け上がる時期で、勢いがあったのだろう。
昨年の順位戦での終盤の3連勝で、その時の勢いを思い出したような最近の戦いぶりである。
羽生王座の16連覇を阻み、初タイトルをものにすることが出来るのか、楽しみである。

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