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2007年8月27日 (月)

梅原猛著『日本の霊性 越後・佐渡を歩く』(新潮文庫)を読み始めた

今日は、夏休み明けで久しぶりの出勤。昼休みに職場の近くの書店をのぞくと、新潮文庫の9月の新刊が既に並べられていた。

その中で、気になったのが梅原猛さんの『日本の霊性』である。梅原さんは哲学者であるが、その関心は歴史・宗教など広範囲に及び、著作を含む業績を総称して「梅原日本学」とも言われる。1925(大正14)年生まれで、すでに80歳を超えている。

この作品は、サブタイトルにもある通り、著者が佐渡ヶ島を含む新潟県一帯を旅をした際の紀行文である。

日本の霊性―越後・佐渡を歩く (新潮文庫)
日本の霊性―越後・佐渡を歩く (新潮文庫)

私は以前、梅原さんが宮崎・鹿児島を旅した際の紀行文『天皇の”ふるさと”日向をゆく』(新潮社)を読み、古事記・日本書紀の故地としての宮崎・鹿児島を改めて教えられた気がした。
当時、富山に住んでいたが、中学の修学旅行で行った宮崎、その修学旅行に加え、社会人になってから仕事で2年近く毎月のように通った鹿児島を、改めて訪ねて見たくなり、夏休みに家族と福岡に里帰りする際に、富山から車で大阪に出て、大阪-宮崎をフェリー、宮崎から古墳で有名な西都原(さいとばる)、霧島神宮-鹿児島と回ったあとで、福岡に帰るという遠回り旅行をしたことがある。

今回の作品の旅の舞台は新潟。私が30代の後半5年間を過ごした富山の隣県である。富山にいる時に、佐渡にも旅行したことがあるし、古事記・日本書紀の描く日本神話の世界に興味をもつことになったのも、新潟県の糸魚川にあるフォッサマグナミュージアムで、古事記に出てくる「当地の奴奈川姫と出雲の大國主命の結婚」話のスライドを見て、島根・出雲と糸魚川の間をつなぐ海の道に思いをはせたものの、古事記・日本書紀の描く日本神話の世界をほとんど知らない自分に愕然とし、日本神話のにわか勉強を始めたことがきっかけである。ちょうど、おりよく『天皇の”ふるさと”日向をゆく』が刊行され、富山から宮崎・鹿児島への旅行を決行することになった。

今回の『日本の霊性』の最初の第一章は、私を古事記・日本書紀に引き寄せた奴奈川姫を扱った「奴奈川姫とヒスイ文化」とタイトルが付けられている。
すぐに、レジに並んで購入。昨日、取り上げた河合隼雄さんの『未来への記憶』と並行して読むことになるだろう。

面白い話題があれば、日を改めて紹介したい。

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