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2007年9月14日 (金)

第20期竜王戦挑戦者決定戦第2局佐藤二冠×木村八段戦とA級順位戦藤井九段×久保八段戦

今日は、将棋の対局で注目の対決が3局いっせいに行われた。東京の将棋会館では、第20期竜王戦の挑戦者を決める三番勝負の第2局佐藤康光二冠(棋聖・棋王)×木村一基八段戦、第57期王将戦の二次予選で挑戦者リーグ入り3人のうちの1人を決める谷川浩司九段×渡辺明竜王戦、大阪の関西将棋会館ではA級順位戦3回戦第2局の藤井猛九段×久保利明八段戦である。

王将戦の二次予選はネット中継がないので結果が分からないが、竜王戦とA級順位戦はどちらもインターネットで中継される(順位戦は有料)ので、両方のページを見ながら秋の夜長を過ごした。

先に決着がついたのは、竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局。
先手の佐藤二冠が、うまく捌いて角成りで馬を作り、優位に立ったと思えたが、木村八段はその馬を自陣に包囲してしまい動けなくしてしまった。その後も、佐藤二冠は飛車も投入して、木村陣を崩しにかかったが、結局、木村八段が巧妙な差し回しで受け切り、佐藤二冠の攻めが続かなくなった。
反撃に転じた木村八段は、逆に飛車と角を使った攻めで佐藤玉をほぼ受けなしに追い込んだ。
そこから、再び佐藤二冠が王手を連続して、なんとか逆転を狙ったが及ばず、投了。木村八段が勝ち、対戦成績を1勝1敗とし、挑戦者決定を最終の第3局(9月19日)に持ち越した。

A級順位戦は、出だし2連敗の藤井猛九段と1勝1敗の久保利明八段の対戦。藤井九段は、今期ここまで11戦で4勝7敗と精彩を欠いている。3連敗するとA級残留も危うくなりかねず、早く白星がほしいところ。久保八段もA級での順位は10人中7位であり、ここで負ければ、順位6位の藤井九段と立場が逆転する。なんとか勝ち越したいところだ。
将棋は、お互い振り飛車党でもあり、相振り飛車のスタート。序盤の、玉の守りを固めないうちから、藤井九段が角金交換の書角切りで久保陣の態勢を崩し、さらに角との交換で得た金を捨て駒にして飛車が成り、久保陣に龍を作ることに成功した。しかし、大幅な駒損であり、持ち駒もほとんどなく、劣勢は明らか。攻め続けるのは無理筋に思えた。
久保八段側は、藤井九段の攻めを受けきって途切れさせて、その後大幅な駒得を背景に、一気に勝負を決める作戦だったのだと思う。
しかし、藤井九段が細々とではあるものの、なんとか攻めをつなぎ、久保玉を自陣からあぶり出した。
藤井九段は、徐々に駒損も解消。最終的には、切った角を取り戻し、さらに、久保八段側の角も取り上げた。
久保玉は、藤井陣に入玉して徹底抗戦したが、藤井九段が飛車と角2枚で追い詰めて、逆転勝利をもぎ取った。
結局、久保八段は受け損ね、逃げ損ねた格好で、「さばきのアーティスト」の華麗な駒さばきは不発のまま負けてしまい不本意な敗戦だったと思う。
圧倒的な駒得の上に、相手の攻めも迫力に欠けたことから、久保八段の側に、いつでも勝てるとの慢心が生じたのかもしれない。

(追記:2007年9月15日)
渡辺竜王のブログを読むと、王将戦挑戦者リーグ入りを賭けた渡辺竜王と谷川九段の一戦は、千日手が成立、差し直し局では谷川九段が勝ち、谷川九段が王将戦リーグ入りを決めたようだ。

A級順位戦の藤井九段対久保八段戦は、名人戦棋譜速報の感想戦のコメントを読むと、久保八段はむしろ藤井九段に先んじて飛車成りを許したあたりでは、「若干形勢が悪いと感じていたようです」と記者の書き込みがあった。やはり素人の形勢判断とプロの認識は違うのだろう。特に「さばきのアーティスト」と称される久保八段にとって、藤井九段の飛車・角をさばかれて飛車成りを許したことは、お株を奪われたということなのかも知れない。

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