荻上直子監督、小林聡美主演の映画『めがね』を見た
先週末の3連休(9月22日~24日)の初日、22日(土)は封切られたばかりの映画『めがね』を見に行った。
昨年(2006年)3月に公開された『かもめ食堂』を製作した荻上直子監督が、自身が脚本も書き、『かもめ食堂』にも出演した小林聡美、もたいまさこの2人に新たに市川実日子などを加えて、撮影された。
前作『かもめ食堂』は、フィンランドのヘルシンキの食堂が舞台だったが(私は、TV放送を録画しただけでまだ見ていない)、今回は、ある小さな島が舞台。
ある島の空港にサクラさん(もたいまさこ)と呼ばれる謎の女性が下り立つところから始まる。そして、続いて、タエコ(小林聡美)が島に着き、予約した宿ハマダを訪ねる。しかし、宿ハマダの主人ユージ(光石研)は、まったく商売っけなどなく、肩すかしをくったように戸惑うタエコ。
ハマダに集う人々は、都会とは違う世界の中で生きている。濃密でありながら、決してお互いを拘束することはしない。
映画の公式サイトのキャッチコピーは「何が自由か知っている」とある。
この映画は、都会のしがらみに疲れた女性のための癒しの映画だと思う。小林聡美さんが演じるタエコが中年女性の代表、市川実日子さんが演じるハルナが若い女性の代表と言えるだろう。
癒してくれるのは、島(撮影場所は与論島)の自然であり、ハマダを巡る人々であり、なかでももたいまさこさん演じるサクラさんであろう。私には、サクラさんの役がタエコ、ハルナの2人の女性の母のイメージを意識して設定されているように思えた。
私をこの映画に連れ出した妻は、いたく感動していた。あくせく、ぎすぎすした都会の生活になんとなく疲れている女性にはお勧めの映画だと思う。
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