築山節著『脳が冴える15の習慣』(NHK出版生活人新書)を読んだ
最近、朝の出勤時や職場からの帰る時に、立て続けに「忘れ物」をしたこともあって、サブタイトルに「記憶・集中・思考力を高める」と書かれ、帯に「ぼんやり頭をスッキリ晴らす!」「10万部突破!!」とのキャッチコピーが書かれた、本書を手に取った。
著者の築山節さんは、1950年生まれの脳神経外科のお医者さんである。これまでにも、同じ生活人新書で『フリーズする脳』などの著作がある。
脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
人間の「脳」も使わないとボケてくるということで、「脳」を活性化するための15の生活習慣の改善を提案している。
何も、特別なことが書かれているわけではないが、普段、生活の中で何気なく行っていることの中にも、「脳」の活性化に役に立つことがあることを知り、日常生活のちょっとしたことの重要性を改めて認識した。
例えば、朝ある程度一定の時間に起き、軽い散歩をしたり、家族と朝の挨拶をしたりちょっとした会話をすること、これらのことも「脳」にとってはウォーミングアップになると説明されている。
朝、ある程度一定の時間に起き、太陽の光を浴びる。脳がもっとも活発に活動する時間帯に仕事のピークを合わせ、夜はできるだけ早く寝る。そうやって、生活のリズムを安定させると脳の活動も安定してきます。それが誰にとっても、まず重要なことです。
(『脳が冴える15の習慣』18ページ)
生活が不規則で、昼ぐらいまで寝ていたりすることが多かったりと、生活にリズムがないことは、いわば、常時、脳が「時差ボケ」のような状態になっていることになり、そのような生活を長く続けていると、今度はそれが原因で脳の機能が低下することなるという。著者は「生活のリズムを失うことは「ボケの入り口」と言っても過言ではないかも知れません」と警告している。
「生活のリズム」を脳が正常に機能する原点と位置付けた上で、起床後の「脳」のウォーミングアップとして、以下の6つのうち2つを実行することを勧めている。
●散歩などの軽い運動
●部屋の片付け
●料理
●ガーデニング
●挨拶+一言
●音読(できれば10分以上)
(『脳が冴える15の習慣』26ページ)
これらは、いずれも手・足・口などを動かすもので、これら運動系を司る脳の機能は、脳の表面中央付近に分布していて、そこを働かせるということは、そこに至る血流を良くするということであり、脳の血のめぐりを良くしておけば、脳の思考系の機能も働きやすくなるということのようだ。
また、片付け、会話、料理、音読等は、脳での簡単な判断や選択、組み立てという思考も伴うもので、思考系の機能のウォーミングアップもなるということらしい。
簡単なこととはいえ、これらのことを行おうと思えば、家を出る2時間前ぐらいには起きておきたいところだ。
これまでも、朝の散歩や家族との簡単な挨拶と会話など特に意識にやってきたものが含まれているが、明日からは、意識して続けてみようと思う。
ここで紹介した朝を起点とした「生活のリズム」とウォーミングアップは、「習慣1」として紹介されているもので、残る14の習慣の中にも、なるほどと思わせるものが多くある。
最近、どうも、物忘れがひどくなったとか、頭の回転が鈍くなったと感じている方には、一度、読んでみると何か改善のヒントが得られると思う。
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