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2007年10月20日 (土)

将棋A級順位戦4回戦途中経過、谷川九段まさかの4連敗

先週、目が離せなかった将棋の対局の2つめが、A級順位戦4回戦の第2局藤井猛九段対三浦弘行八段戦と第3局の谷川浩二九段対行方尚史八段戦である。

昨日書いた第20期竜王戦第1局の2日め(2007年10月17日)と重なったのが、藤井九段対三浦八段戦。、ともに群馬県出身で西村一義九段の弟子の2人。1999年度第58期順位戦でB級2組でともに9勝1敗で1位(藤井)、2位(三浦)となりB級1組に昇級、翌2000年度の第59期順位戦でも、昇級直後のB級1組でともに9勝3敗で、1位(藤井)、2位(三浦)となり、2001年度の第60期からA級に参戦。以来、今期(2007年度、第66期)までトップ10であるA級棋士のポジションを守り続けている。
今期は、藤井九段が不調で、春先から負けが込み6月~7月は連敗し、ずっと負け越しの状態が続いていた。夏場に盛り返し、この対戦の段階で勝率5割まで戻している。三浦八段は、若干勝ち越しの感じ。A級ともなれば、順位戦で戦う相手はいつも自分と同レベルかそれ以上の棋士ばかり、勝ち続けることは容易ではない。
今期のA級での成績は、三浦八段が2勝1敗、藤井九段が1勝2敗。三浦八段は勝って3勝1敗とし、名人挑戦者争いに加わりたいし、藤井九段は何とか五分の星に戻したいところ。

三浦八段が先手の対戦は、三浦八段の居飛車、藤井九段の振り飛車となった。藤井九段が、序盤に時間をかけて駒組みを進めたが、三浦八段が藤井陣に角を打ち攪乱した。藤井九段が攻めて、角2枚と飛車を次々と切り、三浦玉を守る金銀をはがしたものの、攻めが続かず、三浦八段の反撃のカウンターパンチのあえなく投了した。
三浦八段は、3勝1敗として、名人挑戦への足がかりを築き、1勝3敗となった藤井九段は、降級争いを心配しなければならない星勘定となった。

翌日(2007年10月18日)は、谷川九段のホームグランドである大阪に、行方八段が遠征しての一戦。両者はここまで、ともに3連敗。A級昇級1期目の行方八段にとっては、A級の厚い壁にはね返された3戦というところだが、同じくA級1期目の木村一基八段が4連勝と明暗がハッキリ分かれており、行方八段としても早く白星がほしいところ。一方の、谷川九段はタイトル獲得27期、第17世名人の資格も有する強豪。しかし、30代半ばの羽生世代が台頭する中、一時代を築いた谷川九段も、昨年(2006年)の第64期名人戦で森内名人に挑戦して以降、タイトル戦にも登場しておらず、気になるところ。1982年の第41期順位戦でA級に参戦して以降、25年間A級棋士(うち名人5期)の地位を守ってきた。過去の20年のA級順位戦で、出だしの2連敗したことがなく、今期2連敗しただけで話題だったが、さらに3戦めも敗れて不名誉な記録をさらに更新することとなった。過去は谷川九段の7勝1敗と分のいい行方八段を相手に、初白星をあげておきたいところだろう。

対局は、行方八段の先手。前日三浦ー藤井戦と思い出すような、先手行方八段の居飛車に、後手谷川九段の振り飛車という展開になった。最初、谷川九段から仕掛けたが、戦場が行方玉から遠いせいもあり、致命傷を与えるには至らない。
隙をみて反撃に出た行方八段は、2筋に歩を打ち、相次いで2枚の「と金」を作った。一兵卒の「歩」が相手陣に入って「金」と成る「と金」の威力は大きく、実力が均衡するプロの将棋で、他で多少の戦力のアンバランスがあったにせよ、「と金」を2枚も作られ、さらにその「と金」2枚に我が物顔で、動き回られては、谷川九段にとっても厳しかったということだろう。谷川陣から見た左翼と中央部で2枚の「と金」がにらみを効かせる中、行方八段が打ち込んだ飛車に、谷川玉は徐々に9筋まで追い詰められ、さらに玉頭からも攻められ、98手めで谷川九段の投了となった。

これで、行方八段は初白星を上げ1勝3敗。谷川九段は、まさかの4連敗となった。
しかし、行方八段は、A級棋士10人中、幕尻のポジションであり、5勝をあげて勝ち越さない限り、安心して残留と言い切れない。今期は、星が偏っているので、あるいは他の棋士の成績次第では、4勝5敗でも残留の可能性もあると思われるが、それでも残り5戦を3勝2敗とするのも決して楽ではないだろう。
一方、谷川九段は、A級棋士10人中2位のポジションにいるため、相星の降級争いとなった場合は有利になる。しかし、現時点で、10人中単独最下位である事実が変わるわけではなく、残留のためには最低でもあと3つ、できれば4つ勝っておきたいところ。

A級棋士10人中6人までが、4戦を終えた時点での、成績は、以下の通りだ。
(1)木村一基八段⑨ 4勝0敗
(2)郷田真隆九段① 3勝0敗
(3)丸山忠久九段⑤ 3勝1敗
(4)三浦弘行八段⑧ 3勝1敗
(5)羽生善治二冠③ 2勝1敗
(6)久保利明八段⑦ 1勝2敗
(7)藤井 猛九段⑥ 1勝3敗
(8)行方尚史八段⑩ 1勝3敗
(9)佐藤康光二冠④ 0勝3敗
(10)谷川浩二九段② 0勝4敗

A級順位戦4回戦の残る2局、郷田九段対久保八段戦、羽生二冠対佐藤二冠戦は、来週10月26日(金)にB級1組の7回戦と併せて実施される。

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