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2007年10月11日 (木)

将棋順位戦B級1組6回戦を終えて-5連勝の鈴木大介八段を高橋九段、深浦王位が追う展開

少々、旧聞に属するが、先週金曜日(2007年10月5日)に、将棋の順位戦のB級1組6回戦6局とB級2組5回戦11局が東京と大阪の将棋会館でいっせいに行われた。

ここでは、来期のA級昇級者2名を争うB級1組について見てみる。B級1組は定員13名の総当たりリーグ戦なので、全棋士が12局を戦う。毎回1名は対戦のない棋士がいる(これを将棋界では「抜け番」と呼ぶ)。そのため、対局は1回戦から13回戦まで組まれており、毎回順ぐりに誰かが「抜け番」となる。6回戦終了時点ですでに6戦している棋士が7名、5戦の棋士が6名という状態で、ほぼ、リーグ戦の折り返し点といえる。6回戦の結果は以下の通りだった。

先手 勝敗 後手 勝敗
鈴木大介八段 ○(5勝0敗) 渡辺 明竜王 ●(1勝5敗)
中川大輔七段 ●(2勝4敗) 井上慶太八段 ○(3勝3敗)
島 朗八段 ●(1勝5敗) 高橋道雄九段 ○(5勝1敗)
杉本昌隆七段 ●(2勝3敗) 深浦康市王位 ○(4勝1敗)
森下 卓九段 ○(3勝3敗) 畠山 鎮七段 ●(4勝1敗)
北浜健介七段 ○(3勝2敗) 堀口一史座七段 ●(1勝5敗)
阿部隆八段(2勝3敗)は抜け番


6回戦終了時点での成績順に並べてみると次のようになる。

成績順 棋士名(今期順位) 成績
1 鈴木大介八段(4) 5勝0敗
2 高橋道雄九段(3) 5勝1敗
3 深浦康市王位(1) 4勝1敗
4 畠山 鎮七段(7) 4勝1敗
5 北浜健介七段(9) 3勝2敗
6 井上慶太八段(5) 3勝3敗
7 森下 卓九段(10) 3勝3敗
8 阿部 隆八段(2) 2勝3敗
9 杉本昌隆七段(13) 2勝3敗
10 中川大輔七段(11) 2勝4敗
11 島 朗八段(6) 1勝5敗
12 堀口一史座七段(8) 1勝5敗
13 渡辺 明竜王(12) 1勝5敗


B級1組の最近の昇級のパターンは、トップが9勝3敗ないし10勝2敗、2位昇級者が8勝4敗の中で最も順位の高い棋士という組み合わせが多い。今期は、勝ち星が偏っているので、9勝3敗が最低ラインになる可能性もある。

いまのところ、前期、勝てば昇級という最終戦に敗れA級復帰を逃し今期B級1組の順位4位の鈴木大介八段が現在5連勝でトップ、それを今期順位3位の高橋道雄九段が5勝1敗、初タイトルも獲得し1期でA級復帰を目指す順位1位の深浦康市王位が追う。
深浦王位対高橋九段戦は前回の5回戦で深浦王位が勝っているが、鈴木-深浦戦は次回7回戦で、鈴木-高橋戦は10回戦で組まれており、その結果次第では、3人の中で今期順位が最も劣後する鈴木八段が後退する可能性もあり、まだまだ予断を許さない状況だ。

今期B級1組を1期で通過し来期のA級入りを期待されていた渡辺明竜王は5敗となり、残り6戦を全勝しても昇級はまず難しい状況になった。むしろ昇級直後で、今期順位がいわば幕尻であることから、残留を確実にするためにも、残り6戦で4つは勝ちたいところだ。6回戦の鈴木八段戦では、素人目には無理筋に見える角切りを早いタイミングで決行して、焦っているよう見えた。風邪で体調不十分での対局だったようで、ご本人のブログによれば、回復したとのこと。今月中旬から始まる挑戦者に佐藤康光二冠を迎えての第20期竜王戦7番勝負、そしてこの順位戦B級1組と万全の体調で臨み、将棋ファンをわくわくさせる棋譜を残してもらいたいものだ。

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