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2007年11月 9日 (金)

郷田真隆九段、第1回朝日杯将棋オープン戦二次予選で2連勝、本戦トーナメント進出を決める

私は昨年から、将棋のプロ棋士の中で、郷田真隆九段を応援している。棋士の勲章はタイトルホルダーになること。郷田九段は、将棋界の7大タイトルのうち、過去王位を1期、棋聖を2期獲得している。しかし、2度めの棋聖位を2002年に同世代の佐藤康光二冠(棋聖・棋王)に奪われて以来、タイトルからは遠ざかっている。(佐藤棋聖は以後棋聖位タイトルを6連覇、5連覇した昨年の時点で引退後の「永世棋聖」の資格を得た)
今年(2007年)の第65期名人戦の挑戦者として、久々にタイトル戦に登場、3勝3敗とフルセットまでもつれ森内俊之名人をあと一歩まで追い詰めたが、最終の第7戦に敗れ、惜しくも名人位奪取はならなかた。

今期第66期のA級順位戦でも、ここまで4連勝で木村一基八段とトップに立っており、ファンとしては名人2年連続挑戦、今回こそ名人獲得を実現してほしいと思っている。
一方、その他のタイトル戦を見ると、夏場の王座戦で最終予選のベスト4まで残ったが、準決勝で森内俊之名人に敗退。さらに、冬場にかけて七番勝負が行われる「王将戦」では、これまで8年連続して最終の挑戦者リーグに名を連ねていたが、今期はリーグ入りの3人を決める2次予選の最終戦で深浦康市王位に敗れ、リーグ入りを逃した。また、挑戦者にもなったこともあり比較的相性によい「棋王戦」でも、予選2回戦で田村康介六段に敗れ早々に姿を消した。
冬場のタイトル戦への挑戦者郷田九段の登場は期待できず、ファンとしては、A級順位戦での活躍だけが楽しみというやや寂しい状況だった。

そんな中で、今日は、郷田九段が朝日杯将棋オープン戦の2次予選に登場した。朝日杯は、朝日新聞社が名人戦の共催社となることに伴い、従来、準タイトル戦の位置づけで行われていた朝日オープン選手権を衣替えした棋戦である。各棋士の持ち時間は40分。テレビ対局並の早指しである。1次予選、2次予選では、午前の対局の勝者が午後対局するというスケジュールが組まれている。
1次予選から全局インターネットでリアルタイムで棋譜が公開されているのも、初めての試みだろう。

郷田九段はA級棋士として2次予選から登場。まず、2次予選の1回戦は、1次予選を勝ち抜いた村山慈明四段と対戦。村山四段は、前回郷田九段に敗れたあと、12連勝しており、その間若手棋士の公式棋戦新人王戦で優勝するなど絶好調である。しかし、郷田九段は、その絶好調村山四段を相手に、攻めさせながらも、隙を見て反撃、相手玉を挟撃する形に持ち込み、貫禄勝ちであった。
午後の2回戦は、1次予選を勝ち抜き、午前の1回戦で屋敷伸之九段を破って勝ち上がってきた飯島栄治五段と対戦。飯島五段も今期17勝8敗(勝率0.680)と好調である。しかし、好調飯島五段も、郷田九段に最後は大駒の飛車・角の両方を取られる展開となった。さすがに、駒得・駒損もここまで広がると厳しく、攻め手の続かない飯島五段の投了となった。

郷田九段は1日2局の勝負に連勝、二次予選をクリアし、本戦トーナメント進出の8名の一人となった。本戦は、二次予選突破者8名を含む16名で争われるようである。郷田九段には、A級順位戦はもちろんのこと、この朝日杯オープンでも勝ち進むことで、王将戦・棋王戦敗退の鬱憤を晴らしてほしいものだ。

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