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2007年11月16日 (金)

郷田真隆九段、第49期将棋王位戦予選で佐藤和俊四段を破り7連勝

先日、羽生善治王位から王位のタイトルを奪った深浦康市新王位への挑戦者を決める第49期将棋王位戦予選で、昨日(2007年11月15日)郷田真隆九段がこれも若手で今期好調の佐藤和俊四段と対戦した。
佐藤和俊四段は、この対局の前まで今期22勝5敗、勝率0.815と8割を超える勝率を残しており、勝率第1位。更に6月から9月まで13連勝を記録しており、これも佐々木慎五段と並んで今期のここまでの連勝記録の第1位となっている。
将棋連盟のホームページを見ると、結果は順当に郷田九段の勝ち(棋譜は掲示されていないので、内容は不明)。
相手の佐藤四段は、順位戦では郷田九段の属するA級に対して4クラス下のC級2組であり、棋士の序列から言えば勝って当然なのだが、時に絶好調の若手棋士がトップ10であるA級棋士を破る番狂わせを起こすこともあり、かつては郷田九段も逆の立場で四段時代に王位のタイトルを獲得し最低段位でのタイトル獲得に記録を更新、郷田旋風を巻き起こした。

王位戦の挑戦者は、紅組・白組各6名の挑戦者リーグで争われ、紅組と白組の1位が挑戦権を賭けて戦う。毎回6名のリーグ在籍者のうち、各組の下位4名計8名はリーグから陥落。翌年の予選で、王位のタイトル保持者とリーグ残留者4名を除く全棋士で8組に分けた8つのトーナメントが組まれ、各トーナメントの勝者が挑戦者リーグ入りとなる。
郷田九段が属するのはトーナメントの2組。今日の勝利でベスト4に残った。次回の対戦相手は中原誠永世十段・名誉王座(11月17日より第16世名人襲位)、ベスト4もう一組は島朗八段対勝又清和六段。中原永世十段と島八段・勝又六段の勝者に勝てば、リーグ入りが決まる。ここでも、ぜひ挑戦者リーグ入りを果たしてほしいものだ。

郷田九段は今日の対局と勝利で、対局数で35局となり対局数ランキングで森内名人、渡辺竜王、佐藤二冠、深浦王位と並ぶ1位、勝ち星も25勝となり、今日勝って27勝となった木村一基八段に次ぐ勝数ランキング2位をキープ、勝率も0.714にのばし勝率ランキングで順位を一つあげて8位となった。継続中の連勝でも、木村一基八段の8連勝中に次ぐ7連勝中となっている。

郷田九段の次の対局は、その木村一基八段とA級順位戦の5回戦最終局を11月22日(木)に戦う。今期のA級順位戦でここまで4連勝同士の雌雄を決する戦いであり、名人挑戦権を左右する大一番である。
ここまでの好調なペースで、好調木村八段も撃破し、さらに一歩名人挑戦に近づいてもらいたい。

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