第66期将棋A級順位戦、5回戦第4局の1敗対決は三浦弘行八段が丸山忠久九段を破り、名人挑戦者レースに踏みとどまる
2008年4月からの森内俊之名人への挑戦権を争う第66期の将棋A級順位戦も折り返しの5回戦の5局のうち4回戦まで全勝の郷田真隆九段対木村一基八段の対戦を残し他の4局は終了した。
昨日(2007年11月19日)は、5回戦第4局でともに3勝1敗の丸山忠久九段と三浦弘行八段の対戦。5回戦の最終戦郷田×木村戦では、どちらかは必ず5連勝となるので、名人挑戦者レースに踏みとどまるには、どちらも負けられない戦いである。
将棋の内容は、先手の三浦八段が一度上がった玉を次の手では元に戻すという、一見無駄とも思われる手を敢行。丸山九段はこの手への対応で持ち時間を使った。結局、終始押し気味に進めた三浦八段が勝利し、4勝1敗。敗れた丸山九段は3連勝後、木村八段・三浦八段と2連敗し、名人挑戦者レースからは一歩後退した。
勝った三浦弘行八段は、現在の将棋界に君臨する羽生世代より若い1974年生まれ33歳。かつて五段の時代に1995年(66期)と1996年(67期)の棋聖戦で2年連続で、羽生善治棋聖(当時)に挑戦。66期の挑戦の際は0勝3敗で敗れたが、翌年は1勝2敗のカド番から連勝し、第67期棋聖となった。当時、羽生善治棋聖は、その年の年初に谷川浩司王将(当時)から王将位を奪取して将棋界初の全タイトル制覇し七冠となった。その後の名人戦で森下卓八段(当時)の挑戦を退けていた。その七冠の一角を崩した若手棋士として、NHKの朝のニュースでインタビューされる三浦新棋聖を見た記憶がある。
棋聖位は1年で屋敷伸之七段(当時)に奪われたが、順位戦ではC級1組で足踏みしたものの、その後のB級2組、B級1組はそれぞれ1年で突破し、2001年の第60期順戦からA級棋士の仲間入りをしている。それから今日まで7期連続でA級棋士の地位を守り続けている。しかし、その7期の中で勝ち越したのは2003年の第62期だけ。これまでは、常に残留争いを気にする立場に立たされることが多かった。5回戦を終えて4勝1敗は初めてである。次の6回戦の相手が木村八段、その次の7回戦の相手が郷田九段と、この2人との星のつぶし合いで勝ち残れるかどうかが正念場である。
すでに終了している他の3局の結果は、次の通り。
11月7日:羽生善治二冠(勝)×行方尚史八段(負)
11月9日:佐藤康光二冠(負)×藤井猛九段(勝)
11月16日:谷川浩司九段(勝)×久保利明八段(負)
4回戦まで4連敗だった谷川九段と佐藤二冠は、谷川九段が初勝利を上げる一方、佐藤二冠は5連敗となり明暗が分かれた。
5回戦の最終戦(郷田九段×木村八段)を前にしたA級の順位は次のようになった。
(1)郷田真隆九段(4勝0敗)
(2)木村一基八段(4勝0敗)
(3)羽生善治二冠(4勝1敗)
(4)三浦弘行八段(4勝1敗)
(5)丸山忠久九段(3勝2敗)
(6)藤井猛九段(2勝3敗)
(7)谷川浩司九段(1勝4敗)
(8)久保利明八段(1勝4敗)
(9)行方尚史八段(1勝4敗)
(10)佐藤康光二冠(0勝5敗)
郷田九段×木村八段戦が行われる22日(木)は、なかなか眠れそうにない。
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