明橋大二著『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』を読んだ
子育てに悩む親向けのアドバイスを満載した『子育てハッピーアドバイス』のシリーズ。著者明橋大二さんのわかりやすい語り口と4コマ漫画のような太田知子さんの優しいイラストでベストセラーとなった。このブログでも昨年(2006年)9月に取り上げたが(*注)、先月(2007年11月)、父親編ともいえる『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』が発売された。
著者の考え方はだいたい理解しているつもりなので、いまさら買わなくてもいいかなと思っていたら、次女が読みたいという。それではと、今日、家の近くの書店で買ってきた。
子育てにおける父親の役割として強調されるのは、親として子供に関わることはもちろんだが、子育てに追われる母親である自分の妻の話をよく聴き、また、休日などは、母親の子育ての仕事を一部肩代わりして、子育てに疲れた妻の休養の時間を確保するなど、母親としての妻をサポートし、その負担を減らすことである。
自分の子供が小さかった時のことを考えると、自分自身が仕事に追われていたこともあって、とてもこの本に書かれているような理想的な父親ではなかったように思う。
著者も自分が父親ということもあってか、最後に次のように締めくくっている。
お父さんに、妻や子どもが願っていること、種々述べてきましたが、現状で、できることとできないことがあると思います。(中略)とりあえず、できるところからぼちぼちやっていく、そのためのひとつのヒントとして読んでいただければよいと思います。
(『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』161ページ)
子育てのさなかのお父さんには、一度読んでおくと何かと役にたつと思う。できれば、子育てに追われる奥さんと一緒に読んで、感想を話しあえば、夫婦二人の思いが共有できていいかもしれない。
*昨年9月の記事
2006年9月4日:
教育・育児の悩みを解決してくれる『子育てハッピーアドバイス』
2006年9月10日:
『子育てハッピーアドバイス3』発売
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