将棋第21期竜王戦のランキング戦1組1回戦で郷田真隆九段が中原誠16世名人を破り、2回戦進出
将棋界最高のタイトル戦と位置づけられる「竜王戦」は、第20期7番勝負が昨年(2007年)10月から12月にかけて行われ、渡辺明竜王が第19期に続き連続挑戦となった佐藤康光二冠(棋聖・棋王)を4勝2敗で退け、竜王戦初の4連覇を果たし、永世竜王位(連続5期か通算7期)獲得に王手をかけた。
第20期7番勝負の開始と前後してすでに第21期挑戦者を決める予選の戦もすでに始まっている。
竜王戦は、全棋士が1組(16名)、2組(16名)、3組(16名)、4組(32名)、5組(32名)、6組(残りの棋士全ての棋士)にランキングされており、ランキングの各組の優勝者と、上位の1組はランキング戦の2位から5位まで、2組は2位までの計11名で挑戦者を決める決勝トーナメントに出場する。なお、挑戦者を決める決勝トーナメントの決勝戦は3番勝負になっている。
竜王戦は各組は挑戦者を決める予選であるとともに、それ自身が順位戦とは別体系の棋士のランキングなっており、各組のランキング戦で準決勝までに敗退した棋士は1組は出場者決定戦、2組以下は昇級者決定戦という敗者復活戦に回る。
3組以下は、優勝者が決勝トーナメントに出場するほか、優勝者、準優勝者、昇級者決定戦で3位となった2名の計4名が上位の組に昇級する。2組も優勝者・準優勝者が決勝トーナメントに出場し、3位2名とともに1組に昇級する。(要は、各組で1回も負けないか、1回しか負けずに勝ち抜けば、昇級する)
なお、1組から5組ではランキング戦の1回戦で敗れ、昇級者決定戦の1回戦でも敗れると下位のクラスへ降級する。
竜王戦では、1回戦に勝つこと=その組への残留をほぼ決めることなので、初戦の結果は重要である
仕組みの説明が長くなったが、その竜王戦の第21期のランキング戦1組の1回戦に、昨日(2008年1月24日)、私が応援する郷田真隆九段が登場した。相手は中原誠16世名人。結果は、郷田九段が勝ち、とりあえず1組残留をほぼ確定するとともに、2回戦に進出した。
中原16世名人とは、最近2ヵ月で、王位戦、棋聖戦、この竜王戦と3回続けての対戦となった。
郷田九段は竜王戦では近年トップの1組に定着しているが、決勝トーナメントには第14期以降出場していない。今期こそ、決勝トーナメントに駒を進め、挑戦者となって、渡辺竜王の5連覇を阻んでほしいものである。
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