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2008年1月19日 (土)

将棋第66期A級順位戦7回戦終了、名人挑戦者決定は最終の9回戦まで持ち越し、藤井九段は残留確定

将棋の第66期A級順位戦7回戦の最終局、佐藤康光二冠(0勝6敗)と行方尚史八段(1勝5敗)の一戦が、今週(2008年1月16日)に行われた。
「名人戦棋譜速報」のコメントによれば、2人の過去の対戦成績は、意外にも行方八段7勝、佐藤二冠5勝と行方八段の勝ち越し。先日行われた朝日オープンの準々決勝でも、行方八段が佐藤二冠を破っている。順位戦での対戦は初めてとのこと。

結果は、途中駒組の課程で行方八段自身も首をかしげるような手があり、佐藤玉に迫る前に、行方玉の方が、佐藤二冠の怒濤の攻めに追い詰められ、行方八段が投了。佐藤康光二冠が勝って待望の初勝利をあげた。

7回戦を終わった時点での、A級棋士10名の成績と残り2戦の対戦相手は以下の通り。( )内は各棋士の今期のA級での順位。

羽生善治二冠(3)6勝1敗-木村、谷川
三浦弘行八段(8)6勝1敗-谷川、久保
郷田真隆九段(1)5勝2敗-丸山、行方
木村一基八段(9)5勝2敗-羽生、佐藤
丸山忠久九段(5)4勝3敗-郷田、行方
藤井 猛九段(6)3勝4敗-行方、丸山
谷川浩司九段(2)2勝5敗-三浦、羽生
久保利明八段(7)2勝5敗-佐藤、三浦
佐藤康光二冠(4)1勝6敗-久保、木村
行方尚史八段(10)1勝6敗-藤井、郷田

名人挑戦者争いは羽生二冠と三浦八段が1敗を守りトップ。1敗が2人いろことから、2月1日に同日実施される8回戦の結果がどうであれ、挑戦者決定は3月3日の最終9回戦以降に持ち越されることが確定した。

考えられるシナリオをあげてみると、
(A)1敗の2人がともに連勝し1敗同士のプレーオフ
(B)1敗に1人が連勝、1人が負けすんなり挑戦者決定
(C)1敗の2人がともに1敗以上負けて、2敗2名、3敗1名も交えた5人の中から単独挑戦者が出るか、プレーオフ

(C)には多くのバリエーションがあるが、細かく書いてもあまり意味はないだろう。
1敗が2人いて、2人のどちらとも対戦する2敗者はいないことから、2敗の郷田九段、木村八段、3敗の丸山九段に自力での挑戦者獲得の目はなく、あくまで上を走る羽生二冠、三浦八段が敗れた時に備え、自らは勝ち続けるしかない。

一方、残留争いも熾烈だ。しかし、7回戦最終局で佐藤二冠が勝ったことで、すでに3勝している藤井猛九段のA級残留が確定した。
藤井九段の今期のA級での順位は6位。10位の行方八段(1勝6敗)との対戦を残すが、たとえ、行方八段が残り2戦を連勝しても3勝6敗で、藤井九段が連敗して3勝6敗止まりでも順位で上回る。
また、8回戦で残留を争う佐藤二冠(1勝6敗)と久保八段(2勝5敗)の直接対決がある。佐藤二冠が勝てば、久保八段が最多でも3勝止まりとなり、やはり順位6位の藤井九段が順位7位の久保八段を順位の差で上回る。
久保八段が勝った場合は、佐藤二冠の2勝7敗以下が確定し、勝数での藤井九段が上位となる。

佐藤二冠、久保八段にとって、8回戦の直接対決はまさに残留を賭けた対決となる。また、その結果は残留を争う他の2人にも大きな影響を与える。
以下、ケース分けをして、降級争いをする4名の8回戦終了後の勝数をマトリックスにして整理をしてみた。

8回戦の結果 佐藤二冠○
久保八段×
久保八段○
佐藤二冠×
谷川九段○
行方八段○
(谷川3)、佐藤2
久保2、行方2
(谷川3)、佐藤1
(久保3)、行方2
谷川九段○
行方八段×
(谷川3)、佐藤2
久保2、行方1
(谷川3)、佐藤1
(久保3)、行方1
谷川九段×
行方八段○
谷川2、佐藤2
久保2、行方2
谷川2、佐藤1
(久保3)、行方2
谷川九段×
行方八段×
谷川2、佐藤2
久保2、行方1
(谷川2)、佐藤1
(久保3)、行方1

(  )は残留確定、斜字体は降級確定。

○佐藤二冠勝ち×久保八段負けの場合
2人とも2勝6敗となり、ともに9回戦に勝っても3勝6敗止まりが確定する。8回戦で降級者が確定するかどうかは、降級を争う谷川九段、行方八段の成績次第となる。
谷川九段が勝って3勝目をあげれば、2人が9回戦を勝っても順位2位谷川九段に及ばず谷川九段の残留が確定する。
行方八段が負けた場合、通算2勝以下と順位10位が確定し、降級が決まる。
谷川九段が負け、行方八段が勝つと、2勝6敗が4人となり、上位の谷川九段、佐藤二冠が勝てば自力残留という条件付で9回戦で激しい残留争いとなる。

○久保八段勝ち×佐藤二冠負けの場合
佐藤二冠の通算2勝以下が確定し、すでに2勝している順位2位の谷川九段を上回る可能性が消える。久保八段が3勝となるため、佐藤二冠は順位が下位の久保八段にも勝数で及ばなくなり、降級の下位2名の1名となることが確定する。
このケースでも、行方八段は8回戦に負ければ降級が確定する。勝っても谷川九段が勝てば、降級が確定する。
8回戦で谷川九段が負けて、行方八段が勝った場合のみ2人目の降級者確定が最終戦に持ち越しとなる。

○総括すると
今期のA級順位2位で2勝している谷川九段は4人の中で、もっとも比較優位にあり、残留へのマジックナンバー「1」である。
順位4位の佐藤二冠は久保八段戦で負ければ、即降級。自力残留には2連勝しかない。
順位7位の久保八段は、佐藤二冠戦に勝てば残留が決まるが、負けると9回戦では自分が勝っても佐藤二冠の結果しだいとの他力本願になる。
順位10位の行方八段は、たとえ2連勝しても他の棋士の成績次第であり、もっとも苦しい。

将棋界の一番長い日である3月3日のA級順位戦最終9回戦にむけ、名人挑戦者争いもA級残留争いも激しさを増してきた。

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