将棋第66期A級順位戦7回戦第1局は三浦弘行八段が郷田真隆九段を破り6勝1敗で暫定トップに
森内名人への挑戦権を争う将棋のA級順位戦も1月は7回戦を迎え、挑戦者争い、残留争いがいよいよ大詰め。
2008年の順位戦初戦でもあったA級順位戦7回戦第1局は5勝1敗で挑戦者レースのトップを並走する4人のうち、郷田真隆九段と三浦弘行九段の激突。勝てば6勝1敗で名人挑戦を一気に引き寄せることになるし、負ければ5勝2敗で一歩後退を余儀なくなれる。
将棋の展開の方は、郷田九段の仕掛けで比較的早い段階で開戦。途中、後手の郷田九段有利との見方もあっtが、私がネット中継の「名人戦棋譜速報」を見始めたところで、郷田九段が飛車を切り、馬を将棋盤の中心の5五に持って行き、一気に寄せにはいるかと思いきや、郷田九段が切った飛車を三浦八段が手にとって王手をかけ、主導権を握った。その後、郷田九段も粘ったが、三浦八段ペースで進み、最後には郷田玉の詰みも見えて、郷田九段が投了。
昨期に続く連続挑戦を目指す郷田九段は2敗となり挑戦者レースから一歩後退を余儀なくされることになった。今後の対戦相手は2月1日の8回戦が丸山忠久九段(現在4勝2敗)、3月3日の最終9回戦が行方尚史八段(現在1勝5敗)。
丸山九段には2001年度以降5勝11敗と分が悪いが、昨年のネット将棋最強戦の決勝では郷田九段が勝ち優勝している。2月の順位戦の前哨戦ともいえるのが、今週1月11日に行われる棋聖戦の最終予選。ともに1回戦勝利の2人が挑戦者決定トーナメント進出の8つの椅子を賭けて戦う。
棋聖戦最終予選、順位戦8回戦と丸山九段を連破して、その余勢で順位戦9回戦の行方八段戦も制して、前期と同じ7勝2敗で順位戦を終え、名人挑戦を最後まであきらめずに狙ってほしい。
三浦八段が残り連勝した場合は、郷田九段にチャンスはないが、三浦八段の残る相手は8回戦谷川九段、9回戦久保八段。2人ともA級残留をにらんで必死であり、簡単には勝たせてくれないであろう。
A級順位戦も8回戦と9回戦はいっせい対決である。2月1日と3月3日はなかなか眠れそうにない。
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