BS年末年始スペシャルで「朱蒙(チュモン)」を見る
年末年始の帰省で帰った実家のテレビが液晶テレビに変わり、BSが見られるようになっていた。何気なくチャンネルを回していると韓国歴史ドラマ「朱蒙(チュモン)」が放送されていた。
年末年始スペシャルということで、これまでにDVDがレンタルされている35話までを一気に放送しているとのことだった。
私が見始めたのは20話からなので、その前を埋めることになる。実家で見ることができたのが15話から。
15話から20話までの大きなテーマは朱蒙(チュモン)の国「扶余(プヨ)」の塩の確保である。
内陸国の扶余は、自国では塩を作れない。塩の確保を仮想敵国である漢との交易に依存せざるを得ない。
扶余の糧道を握る漢は、塩を材料に扶余に外交面の揺さぶりをかける。
それを潔しとしない扶余の王は、塩の確保のため、沿岸国への外征さえ検討する。
その扶余国の塩の悩みを朱蒙が解決しよとするところが15話から19話までのメインストーリーである。
その後の話でテーマとなる鉄製武器の製法と合わせ、塩と鉄が古代において、国の運命を左右する重要事項ということだろう。
現代に置き換えれば、軍事と食料の確保だろう。
「朱蒙(チュモン)」は、歴史ドラマだが、現代に通じる様々なテーマを考えさせてくれる現代ドラマでもあると思う。
| 固定リンク | 0
「歴史」カテゴリの記事
- 西野智彦著『ドキュメント通貨失政』(岩波書店、2022年)を読み終わる(2023.02.24)
- 北条早雲(伊勢新九郎盛時)を描く『新九郎、奔る!』(ゆうきまさみ、小学館)(2021.05.22)
- 『戦乱と政変の室町時代』(渡邊大門編、柏書房)を読み終わる(2021.05.16)
- 「藤原定家『明月記』の世界」(岩波新書、村井康彦著)を読み終わる(2021.05.03)
- 吉村昭著『三陸海岸大津波』を読んで思う記録することの大切さ、天災は忘れた頃にやって来る(2011.04.24)
「韓国」カテゴリの記事
- BS年末年始スペシャルで「朱蒙(チュモン)」を見る(2008.01.03)
- 平凡社の『韓国歴史地図』を買い、朝鮮半島の古代史を学ぶ(2007.12.21)
- 講談社選書メチエ『加耶と倭』を読む(2007.12.20)
- NHKテレビのハングル講座に挑戦してみる(2007.04.03)
- 韓国ドラマ『私の名前はキム・サムスン』に関する本を読む(2007.02.19)
コメント