『風姿花伝』(世阿弥)の話
今日は、仕事でちょとしたトラブルがあって、その記録を書いていたら、帰りがいつもより少し遅くなり、ブログの材料も思いつかない。
そうなると、ネタ探しの材料から探してみようと、まずは先日買ったばかりの広辞苑第六版のおまけ『広辞苑一日一語』の1月22日のページを開いてみると、取り上げれていたのは「血の日曜日」。1905年に当時の帝政ロシアで起こった事件だ。起きたのが1月22日ということらしい。しかし、これでブログを書くには、私自身が知らなすぎる。
日本史、世界史とも歴史は好きでいろいろな本も読むが、ロシアは高校世界史レベルでは、ヨーロッパの辺境という扱いしかされておらず、特に19世紀から20世紀初頭あたりはよくわからない。
ちょうど日露戦争の時期と重なるので、戦争が庶民の困窮を招き、事件につながったのだろうかなどと思う。
それではと、以前よく題材探しに使っていた『美人の日本語』(山下景子著)を開くと、1月22日には「雪持松」。植物もあまり詳しくはないので、これも材料にはならないなどと、考えながら前のページ1月21日を見ると「願力」とある。能楽師の世阿弥が書いた『風姿花伝』の一節に出てくる言葉とのことらしい。
『風姿花伝』は、能の上達について書いた書物で、何歳頃にはどんなことに気をつけねばならないといったことが年代ごとに書かれいて、たまたま高校の古典の授業の題材として教科書に載っていて、その視点は、現代の我々の生き方にも示唆深いものがあり、なるほどと感心した覚えがある。以前読んで、このブログにも書いたレビンソン著『ライフサイクルの心理学』の日本の能楽版といえないこともない。
一度、読んでみなくてはと我が家の書棚には、この20年ずっと講談社文庫の『花伝書(風姿花伝)』が並んだままである。
今、読めばいろいろと、今の自分に対してプラスとなる言葉がうもれているのではないかと思う。一度、チャレンジしてみようと思う。
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