将棋第57期王将戦は4勝1敗で羽生王将が久保八段の挑戦を退ける
将棋の第57期王将戦第5局が、昨日(2008年2月27日)から始まった。羽生善治王将3勝、久保利明八段1勝で迎えた第5局、羽生王将が勝てばタイトル防衛が決まる。これまで、羽生二冠との3回のタイトル戦で最高1勝止まりの久保八段としては、せめてもう1勝あげたいところ。
将棋の内容は、先手の久保八段が振り飛車(四間飛車)の美濃囲いに構え、一方、羽生王将は居飛車。1日めから、2度の角交換が行われる激しい将棋。2日めには、後手の羽生王将が飛車を見捨てて、歩を成りこんでと金を作り、久保陣を攪乱する。途中、久保八段有利との声もあったが、王様が逃げる課程で受けまちがいがあり、久保八段の手中に握りかけた勝利がするりと逃げていき、逆転となった。
羽生王将は4勝1敗でタイトル防衛。通算獲得タイトル数を68とした。久保八段は、今(2007)年度、夏の王座戦に続いての羽生二冠へのタイトル挑戦だったが、及ばなかった。これで、久保八段は対羽生二冠へ相手にしタイトル挑戦4連敗である。
皮肉なのは、現在A級での熾烈な残留争いをくり広げている、久保八段と佐藤康光二冠がともに王将戦、棋王戦というタイトル戦で羽生二冠と戦っていることである。王将戦はこれで終了だが、棋王戦は1勝1約でまだ分からない。そして、いよいよ3月3日(月)には、A級からの2人めの降級者を決めるA級順位戦9回戦。「将棋界の一番長い日」である。
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