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2008年2月 8日 (金)

将棋第66期順位戦B級2組9回戦、昇級候補は屋敷九段、山崎七段、土佐七段の3人に絞られる

今日(2008年2月8日)は、将棋の順位戦のB級2組の9回戦。8回戦が終了した残り2局となった時点で、8戦全勝、7勝1敗はおらず、6勝2敗が5名、5勝3敗が4名と定員22名のうちの4割がまだ、昇級争いのとどまっている。

可能性を残す9名を今期の順位の上位から並べると
(1)野月浩貴七段:5勝3敗(屋敷九段)
(3)佐藤秀司七段:5勝3敗(桐山九段)
(4)屋敷伸之九段:6勝2敗(野月七段)
(7)山崎隆之七段:6勝2敗(神谷七段)
(10)中村修九段:5勝3敗(松尾七段)
(13)神谷広志七段:6勝2敗(山崎七段)
(16)泉正樹七段:5勝3敗(内藤九段)
(17)土佐浩司七段:6勝2敗(加藤九段)
(20)松尾歩七段:6勝2敗(中村九段)

成績の後ろのカッコの中は、今日の対戦相手である。上位9人の間での、対戦も多い。私が「名人戦棋譜速報」で観戦を始めた時には、すでに土佐七段が勝ち名乗りを上げ、7勝1番のりをすませていたので
屋敷九段(6勝2敗)対野月七段(5勝3敗)
山崎七段(6勝2敗)対神谷七段(6勝2敗)
の2局を中心に棋譜中継を眺め、時折
松尾七段(6勝2敗)対中村七段(5勝3敗)
ものぞいてみるという調子で2時間ほどパソコンの前に座っていた。

屋敷九段×野月七段戦は、見始めた時は野月七段優勢とコメントされていた。ほぼ、中盤の駒組みが終わり、双方ジャブの応酬をし始めたところだった。野月玉は周囲を金銀に守られ隙がなく見えるのに対し、屋敷玉の守りの金銀は四方に散らばっていて、連携も悪い。素人目にも、屋敷九段は厳しそうだ。そして、いよいよ野月七段の攻撃が始まる。飛車・角の大駒に桂馬、歩などを絡めて、屋敷玉の包囲網を狭めていく。しかし、とどめが刺せない。合間で、屋敷九段も飛車で王手をかけたりもするが、本格的な反転攻勢には至らない。結局、野月七段の攻めを屋敷九段がかわして、攻めが途切れたところで、野月七段の投了となった。これで、屋敷九段は土佐七段と並び7勝2敗とトップグループに踏みとどまった。5勝4敗となった野月七段は、昇級レースから完全に脱落した。

屋敷×野月戦の終了とほぼ同じタイミングで、松尾七段×中村九段戦で中村九段が勝利をおさめた。途中まで6勝1 敗とトップを走っていた松尾七段がそのまま勝ち続け、昨期に続き連続昇級かと思わせた今期だったが、その後まさかの2連敗で6勝3敗。順位が20位と2敗者の中で最も低いこともあり、すでに自分より上位ランに7勝2敗が2人以上となることが確定しており、松尾七段も昇級の目がなくなった

2敗どうしの対決、山崎七段×神谷七段戦は、スローペースな展開。駒組みの段階では山崎七段有利とも言われていたが、神谷七段は2枚の「と金」を作り、山崎玉を追$いかける。むしろ神谷七段が有利ではと言われ始めた。
しかし、途中、私が見てもやや緩手ではないかという手もあって、最後は再逆転を許してしまった。
山崎七段は7勝2敗、神谷七段は6勝3敗になった。

全ての対戦終了後に確認すると、4人いた3敗者は全員負け5勝4敗となっている。

結局、昇級争いは2敗の3人に絞られた。
(4)屋敷伸之九段:7勝2敗
(7)山崎隆之七段:7勝2敗
(17)土佐浩司七段:7勝2敗
屋敷九段と山崎七段は次回10回戦勝てば文句なしの昇級となる。土佐七段は自分が勝っても、上2人がともに勝った場合は昇級できない。自分が勝って、少なくとも上位2人どちらが負けた時に可能性がある他力本願である。

最終の10回戦は3月7日、棋聖位タイトル3期の実力者屋敷九段と20代のホープ山崎七段がすんなり昇級と決まるのか、50代の土佐七段が昇級を勝ち取るのか、最終戦が楽しみである。

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