コミック版『一瞬の風になれ』(原作:佐藤多佳子、漫画:安田剛士)登場
ちょうど1年ほど前、夢中になって読んでいた佐藤多佳子さんの小説『一瞬の風になれ』のコミックが発売されたと佐藤多佳子さん自身のブログ『日記のようなもの』の中で紹介されていたので、さっそく買ってきた。
第1巻は、サッカーでは夢破れた主人公神谷新二が、幼なじみの天才スプリンター一ノ瀬連とともに、春野台高校に入学し、陸上部に入部する。400mリレーで、先輩たちはインターハイへの最初の関門である地区大会を突破したのを受け、陸上部の中で、100m走で1位と2位だった連と新二が県大会のリレーメンバーに選ばれるまでの計7話が納められている。
原作者の佐藤さんは、ブログに中で
あちこちでしゃべってますが、私はもともとスポーツ漫画が大好きで、なんとか、この面白さを文章だけでやれないものかなと思い、無理、無謀を承知で書き始めたのが「一瞬……」なので、それが本当にスポーツ漫画になってしまうというのは、不思議な感慨があります。(佐藤多佳子ブログ「日記のようなもの」2008年2月15日「コミックス発売」より)
と語り、漫画化されたことを、よろこんでいる。
連載されているのが、少年マガジンの系列の月刊の「マガジンスペシャル」ということなので、第2巻が出るまでには、半年くらい待たなければならないが、コミックの世界で、新二と連の風のような走りを再び体験できるのは、うれしい限りだ。第2巻が待ち遠しい。
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