第57回NHK杯将棋トーナメント決勝生中継で思うテレビ棋戦の今後
今日(2008年3月16日)は、第57回NHK杯将棋トーナメントの決勝戦。これまでは、録画だったようだが、今年は生中継ということで、チャンネルを回す。
決勝の組合せは、前回の優勝者佐藤康光二冠(棋聖・棋王)とA級復帰を決めたばかりの鈴木大介八段。
将棋の内容は、後手になった振り飛車党の鈴木大介八段が向かい飛車に構え、居飛車(佐藤)対振り飛車(鈴木)の対戦となった。
鈴木八段が駒損覚悟で佐藤陣に踏み込んだが、一歩及ばず、最後は佐藤二冠が勝利。2連覇を果たした。過去2連覇したのは、大山康晴15世名人と羽生善治二冠の2人だけということで、早指しのテレビ棋戦のトーナメントでコンスタントに勝ち続けることが難しいことがよく分かる。もし、来期も優勝して、3連覇となると初の快挙ということらしい。
私は将棋の内容ももちろんだが、NHKがどのような番組の構成にするのか興味があった。将棋は指し始めてしまえば、筋書きのないドラマであり、終局まで何手かかり、どれだけ時間を要するかはやってみなければ分からない。
10時20分から始まった番組は、最初、両対局者の決勝までの戦績を紹介し、それぞれからこの一番にかける意気込みをインタビューし、実際の対局が始まったのは10時50分頃。鈴木八段が投了して終局となったのが、12時半近かったと思う。
その後、感想戦と今回のこのトーナメントに初出場した8人の棋士の活躍をVTRで紹介し、その後表彰式だったようだ。
各タイトル戦や順位戦が、無料・有料の違いはあるにせよ、インターネットでほぼリアルタイムで中継されるようになると、録画のテレビ棋戦は、ファンから見ると何とももどかしい存在である。
将棋連盟のホームページでも、毎日の対局の結果のページではあくまでも放映日に合わせて結果が表示されるが、記録のページの今期の対局数・勝数や連勝ランキングでは対局の翌日には結果が反映されるようで、注意深く見ていれば、毎日の結果に対局表示がないのに、記録のページに変動があれば、テレビ棋戦の収録があったに違いないと見当がつく。
実際の対局日から放映日まで結果が明示されないというのは、この情報化の時代に、何とも時代錯誤の話ではないだろうか。
それを解消するには、生中継しかない。今回のNHKの試みは、そんな背景があったのではないかと考えているのだが、どうだろう?
もし、今日の対局が長引けば、初出場棋士の活躍VTRはカットされただろうし、もし、千日手指し直しなどの緊急事態になれば表彰式の時間もつぶしてでも、放送するという態勢だったのだろう。(さすがに、こんな棋戦の時に千日手指し直しにする棋士はいないと思うが…)
最初に司会のアナウンサーは鈴木八段の名前を「佐藤大介八段」と呼んだ時には、どうなることかと思ったが、鈴木八段は「おや」という顔はしたものの、動じることなく平然としていたのは大したものである。
今後も決勝ぐらいは、生中継してもらいたいものだと思う。
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