細野康弘著『小説会計監査』を読み始める
昨日紹介した『監査難民』を読み終えたので、『監査難民』と合わせて積ん読になっていた『小説会計監査』(細野康弘著、東洋経済新報社)を読み始めた。
著者は略歴によれば、1943年生まれで、長年、中央青山監査法人で監査を手がけた会計士で、2006年に独立したとある。
『監査難民』が共同通信の記者が、外から見た目で中央青山監査法人の消滅までを描いているのに対し、こちらは、小説の体裁はとっているものの、内部の目からみた中央青山監査法人を描いたものといってよいだろう。
各章の章立ても
第1章 ムトーボウ事件(カネボウ?)
第2章 ABC銀行消滅(UFJ銀行?)
第3章 大日本郵便公社民営化(郵政公社?)
第4章 月光証券会計不正スキャンダル(日興証券?)
とほぼ企業名が想定できるネーミングになっている。<( )内は管理人拓庵の想定>
2冊合わせると、中央青山監査法人の消滅の真相が少しは浮かび上がってくるのではないかと思う。
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