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2008年3月10日 (月)

種村大基著『監査難民』を読み始める

日本の大手監査法人の一角を占めた中央青山監査法人が、会計士が企業の粉飾決算に荷担した容疑で逮捕され、金融庁から業務停止命令を受け、最終的に消滅したのは記憶に新しい。

しかし、当時、新聞では毎日のように書き立てられていたような気がするが、では、いったい本当のところ何が起きたのだろうかと考えてみると、断片的で細切れな知識しか持ち合わせていないことに気がつく。

個人的に公認会計士の知り合いは何人かいるものの、監査法人という組織がどのような形態なのかも知らないし、どのような組織運営がされているのかもまったくわかっていない。いつか、キチンと勉強したいと思っていたところ、昨年の後半から監査をテーマにした本が何冊か相次いで出版された。

今日、紹介する種村大基著『監査難民』(講談社)もその1冊である。共同通信経済部の記者である著者が中央青山監査法人の危機の予兆から、解体・消滅までを、主に中央青山からの視点で丹念に追いかけまとめたノンフィクションである

監査難民 (講談社BIZ)
監査難民 (講談社BIZ)

金融庁との関係、提携先である国際会計事務所のPWCとの関係、そして監査法人内部に累積する過去のしがらみ。そして監査先の企業で次々と明らかになる粉飾決算。
さまざまな難問が、改革を進める奥山理事長に降りかかる。そして、改革を成就させることなく、理事長退任を余儀なくされる。

中央青山監査法人で何が起きていたか知りたい方は、一度読んでみるとよいと思う。

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