第21期竜王戦1組2回戦で郷田真隆九段が松尾歩七段を破り準決勝進出、決勝トーナメント進出まであと1勝
昨日(2008年4月4日)は、将棋の竜王戦1組の2回戦の2局、郷田真隆九段×松尾歩七段戦、木村一基八段×阿部隆八段戦が行われ、それぞれ郷田真隆九段と木村一基八段が勝ち、1組の準決勝に駒を進めた。
1組準決勝は、郷田九段は同世代のライバルの1人丸山忠久九段と、木村一基八段は鈴木大介八段と対戦する。
○竜王戦の仕組み
竜王戦は、全棋士が最上位の1組から6組までに分かれ戦うが、竜王への挑戦者決める決勝トーナメントには、最下層の6組から3組までは各組の優勝者1名、2組は優勝と準優勝、1組は優勝と準優勝に加え、3位から5位まで計5名が出場する。(決勝トーナメント表はこちら)
1組の3~5位は、1回戦で敗れた8人で争う5位決定トーナメント、2回戦で敗れた4名で争う4位決定トーナメント、準決勝敗者2名で争う3位決定戦で決まる。1組の場合は、2回負けなければ決勝トーナメントに出場できることになり、他の組に比べて大幅に優遇されている。(1組のトーナメント表はこちら)
○郷田九段あと1勝で決勝トーナメント
私が応援する郷田九段は、1組準決勝まで駒を進めたので、次の丸山九段戦に勝てば1組準優勝以上が確定するし、もし負けた場合でも、3位決定戦で勝てば決勝トーナメント出場が決まるので、いずれにせよあと1勝で決勝トーナメント進出が決まる。
もちろん、ファンとしては、丸山九段戦に勝って一発で決勝トーナメント進出を決めてもらいたい。
○郷田九段と丸山九段
郷田九段にとって丸山九段は好敵手である。2001年度以降で見ると18戦で6勝12敗と分が悪いが、2005年度まで、2勝9敗と大幅に負け越していたためであり、A級復帰を果たし復調著しいこのこの2年間に限れば2006年度が2勝2敗、2007年度が2勝1敗と互角になっている。特に昨年度は第1回の大和証券杯ネット将棋最強戦の決勝で勝っている。
○郷田九段と竜王戦
郷田九段にとって、これまで竜王戦は相性に悪い棋戦である。将棋連盟のホームページに記録がある第13期以降で、本戦である決勝トーナメントに出場したのは第14期に1組3位となった時だけである。その時も決勝トーナメントでは1回戦で2組2位の畠山鎮六段(当時)に敗れている。
また、13期以降でみると、1組3位決定戦には4回駒を進めたが、そのうち3回を佐藤康光現二冠に阻まれ、1回を行方尚史七段(当時)に阻まれている。
今回は、久々の決勝トーナメント出場のチャンス。あと1つは確実に勝って、決勝トーナメンと出場を決め、これまでの悪い流れを断ち切るとともに、決勝トーナメントを勝ち進み、渡辺明竜王への挑戦者に名乗りをあげ、ぜひ竜王位を奪取してもらいたい。
○今期の1組降級者に森内名人
なお、竜王戦は1組以外は原則各組4名が上位の組へ昇級する。代わりに、1組からは1回戦で敗れ5位決定戦に回った8名のうち、そこでも初戦に敗れた4名(初戦から2連敗の者4名)が翌年度2組に降級する。
今回の5位決定戦1回戦は中原16世名人×森内名人、羽生二冠×谷川九段、佐藤二冠×三浦八段、杉本七段×富岡八段という降級者を決める戦いとは思えないような組合せになり、森内名人、谷川九段、三浦八段、富岡八段の4名が来期2組に降級することとなった。
現役名人が降級するとは、将棋の世界も実力の世界とはいえ、厳しいものである。
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