第21期竜王戦1組準決勝、郷田真隆九段は丸山忠久九段に敗れ、3位決定戦に回る
昨日(2008年4月25日)は、第21期竜王戦の1組の準決勝郷田真隆九段対丸山忠久九段の対戦の日。挑戦者決定トーナメントにならないと、棋譜のネット中継は行われないので、結果は翌日の将棋連盟のホームページの「最近1週間の結果」で知るしかない。
今朝、結果を見ると、丸山九段の勝ち。郷田九段は、今後行われるもう一組の準決勝、木村一基八段対鈴木大介八段戦の敗者と挑戦者決定トーナメント進出をかけて3位決定戦で戦うことになった。
同年齢の丸山九段との戦いについては、何回かこのブログでも書いているが、最近は昨年度は、2007年7月のネット将棋最強戦の決勝で郷田九段の勝ち(優勝)、2008年1月の棋聖戦最終予選2回戦で郷田九段の勝ち(その後、準決勝で羽生二冠に敗退)、2008年2月のA級順位戦8回戦で丸山九段の勝ちと続き、今回の丸山九段の勝ちとなる。相手も、名人位を2期保有した強豪なので、簡単には勝たせてもらえないが、何とか、年間通算では勝ち越してほしい相手だ。
2人は通算成績でも、いい勝負で、昨日の時点での比較で、郷田九段が942戦615勝326敗、勝率0.6536。丸山九段が935戦で628勝307敗、勝率0.6717。2人とも昨年相次いで、通算600勝を達成した。
郷田ファンとしては、同い年のライバル丸山九段には、通算成績でも、早く追いついて追い抜いてほしいところ。昨年(2007年)度は、郷田九段が好調で49戦33勝16敗、丸山九段が48戦28勝20敗と、郷田九段がいくらか差を詰めたが、お互いがこのペースを続けたとしても、郷田九段が丸山九段に勝ち星で追いつくのに、あと3年かかる。
また、竜王戦は、郷田九段にとって他の棋戦に比べ、なかなか挑戦者決定トーナメントまで進むことができず、相性がよくない棋戦である。3位決定戦は制し、7年前(2001年)の第14期以来の挑戦者決定トーナメント進出を決めて、挑戦者に名乗りをあげてほしいものである。
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