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2008年4月19日 (土)

将棋の第67期順位戦の組合せ決まる、郷田真隆九段の初戦の相手は深浦康市王位

先週、将棋の第67期(2008年度)の順位戦の組合せが決まった。名人に続くトップ10であるA級の組合せも次の通り決まった。

順位氏名段位

1回戦

2回戦

3回戦

4回戦

5回戦

6回戦

7回戦

8回戦

9回戦
1名人戦敗者木村 丸山 深浦 谷川 鈴木 藤井 郷田 佐藤 三浦
2三浦
八段
丸山 鈴木 藤井 木村 深浦 谷川 佐藤 郷田 (1)
3郷田
九段
深浦 佐藤 谷川 鈴木 藤井 丸山 (1) 三浦 木村
4丸山
九段
三浦 (1) 鈴木 佐藤 木村 郷田 藤井 谷川 深浦
5木村
八段
(1) 藤井 佐藤 三浦 丸山 鈴木 谷川 深浦 郷田
6藤井
九段
谷川 木村 三浦 深浦 郷田 (1) 丸山 鈴木 佐藤
7谷川
九段
藤井 深浦 郷田 (1) 佐藤 三浦 木村 丸山 鈴木
8佐藤
二冠
鈴木 郷田 木村 丸山 谷川 深浦 三浦 (1) 藤井
9鈴木
八段
佐藤 三浦 丸山 郷田 (1) 木村 深浦 藤井 谷川
10深浦
王位
郷田 谷川 (1) 藤井 三浦 佐藤 鈴木 木村 丸山

今期のA級は、B級1組からの昇級者2人(鈴木八段、深浦王位)がともに、A級経験者の復帰であり、強豪揃いである。
名人とA級棋士の10名に、B級1組から復帰を狙う久保八段、来期こそはA級入りと誓っているであろう20代の渡辺竜王の13名が、2008年現在の将棋界のトップグループと言えるだろう。
(ほぼ、同時に組合せが決まった、第2回ネット将棋最強戦16名の顔ぶれは、奇しくも上記13名と森下卓九段(日本シリーズ優勝)、村山慈明五段(新人王戦優勝)、阿久津主税六段(賞金ランキング12位)の3名であった)

順位1位は、現在進行中の第66期名人戦の森内名人対羽生二冠の敗者となる。私が応援する郷田真隆九段は、今期は順位3位、初戦がB級1組からの3度目の昇級となる深浦康市王位である。
郷田九段と深浦王位に共通するのが、ともに過去2度のA級昇級の際、1期で降級し、捲土重来、3回目の昇級を果たした点である。郷田九段は、3度目でようやくA級残留を果たし、4期目の第65期にはA級を制して、名人挑戦者となり、今期で通算6期のA級在籍となる。

順位戦では、第62期にB級1組で対戦し深浦王位の勝ち、第65期ではA級で対戦し郷田九段の勝ちとなっている。第67期1回戦が順位戦3回目の対戦。9局しかないA級のリーグ戦の中で初戦の勝ち負けは大きい。

深浦王位が、『将棋世界』2008年5月号の「昇級者喜びの声」のページに書いた文章に決意の程がうかがえる。
そこでは、最初に第66期のA級順位戦最終日、負ければ降級が決まる久保八段が、三浦八段との最終戦が千日手指し直しとなった際、黙々と将棋盤と駒を磨いていたことに触れた上で、

「自分の首のかかった一局を前にして冷静にできるだろうか。私はそこに「余裕」を感じた。久保さんの「余裕」。彼は敗れ、A級から落ちた。ただ彼はA級棋士だった。
私はA級2期とも4勝5敗で落ちた。悲運の棋士とも言われた。最終局に負けて落ち、勝っても落ちた。そこには決定的に欠落したものがある。それが何かは分からないけれども。少しずつ来期A級での戦いを考えてみる。急には変われないが、何かを摑みたい気持ちが大きくある。
やはり私は、A級棋士になりたい。」
(『将棋世界』2008年5月号67ページ)

これまで辛酸を嘗め尽くしてきた2人がどんな戦いをみせるか、郷田九段にはA級棋士の先輩としての意地をみせてほしいものである。

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