東京名所めぐり:国立(くにたち)大学通りと谷保天満宮
今日(2008年4月29日)は、東京の西に位置する郊外の街「国立(くにたち)」に行った。以前、国立で行われたジャズのミニコンサートに誘われたことがあり、夜、訪ねたことがあるのだが、駅前から南に延びる整然とした並木道が印象に残っていて、いつか昼間に再訪したいと思っていた。
国立は、学校の街である。一橋大学、都立国立高校、私立の桐朋高校。私が眺めた並木道は、大学通りと呼ばれ、駅から南に1kmほど離れたところにある一橋大学のキャンパスを縦断し、さらにその奥に国立高校と桐朋高校がある。通りに面して、様々な店が並び、既に大きく成長している桜の並木と併せて、独特の空間を作り出している。
大学通りは、駅から南へ1.2kmほど続き、その先は道は少し細くなりJR南武線の谷保駅まで続く。谷保駅の南には文教地区の守り神にふさわしく「谷保天満宮」が鎮座している。谷保は、太宰府に左遷された菅原道真の三男が流された地とのこと。
国立は昭和初期に西武グループの総帥堤康次郎氏が率いた箱根土地という会社によって、東京郊外の住宅地として開発・分譲されたらしい。当時は、東京の西の郊外に田舎だったのだろうが、すでに80年以上が経過して、大学通りから東西に一歩入ると落ち着いた雰囲気の高級住宅街が広がっている。
午後1時過ぎに国立駅に着き、そこから大学通りに沿って歩き、谷保天満宮まで足を伸ばす。谷保駅方面から歩くと、坂を下っていって下りきったところが広くなっていて、そこに本殿があった。境内は緑に覆われており、坂の斜面には放し飼いの鶏が数羽いて、「コケコッコー」と威勢のよい鳴き声を上げている。我が故郷の太宰府天満宮の整然と整備され門前町をなしているのと比べると、自然の中の神社という感じだった。
そこから、また国立方面へとって返す。行きがけは、国立駅から見て、大学通りの右側の歩道を歩いたが、帰りがけは反対側を歩いた。
途中、立ち寄ったレストランや喫茶店も、ファミリーレストランやチェーンの喫茶店とは違い、もう何十年も、住民や学生たちとともに生きて、国立の街にとけ込んでいるという個性的な店が多かった。
私は、いっぺんに国立ファンになってしまった。四季折々で、大学通りの並木道を歩くために訪ねたいものである。
(考えてみれば、今日は「昭和の日」。昭和になって新しく作られた「国立(くにたち)」の街を訪ねるには、ふさわしい日だったかもしれない)
*後日、写真も何枚かアップしますので、興味ある方は再訪いただけると幸いです。
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