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2008年4月20日 (日)

福岡伸一著『プリオン説はほんとうか?』を読み始める

福岡伸一著『生物と無生物のあいだ』がおもしろかったので、昨日(2008年4月19日)吉祥寺に出かけた際に、書店をいくつか回り、同じ著者の『プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス、2005年11月)と『もう牛肉を食べても安心か』(文春新書、2004年12月)を探す。『プリオン説はほんとうか?』の1冊在庫を見つける。どちらも、出版から少し日がたっているので、在庫がないところも多い。

この2冊の共通のテーマは、一時、世界を震撼させた「狂牛病」である。『もう牛肉を食べても安心か』は、日米での「狂牛病」への対応を描いているとのこと。

そして『プリオン説はほんとうか?』は、「狂牛病」、何百年前から羊の間で起きていた「スクレイピー病」、そして「狂牛病」が人間が感染した「ヤコブ病」。これが、伝達性スポンジ脳症という共通の症状で、発症する「宿主」が違うだけであることが、近年どのように解明されてきたか。また、この病の病原体が細菌・ウィルスという従来の病原体の概念では、なかなか見つからず、プリオンというタンパク質ではないかという考え方を提唱したプルシナーという米国の学者がノーベル賞を受賞しているのだが、本当にタンパク質が病原体なのかという点について、疑問を呈し、真の病原体が他に存在するのではないかという問題を提起し、著者なりにそれに迫ろうとするものである。著者自身、「ノーベル賞評価への再審請求ととれるかもしれない」

『生物と無生物のあいだ』の前半で描かれたDNAの構造解明と同じように、科学的な発見には、純粋な科学的な探求という面と、それを行う人びとの功名争いというものが常ににつきまとっていて、それが社会的な影響が大きければ大きいほど、そこに関わる人間ドラマも生々しいようだ。
現在、ほぼ半分弱を読み終わり、これから福岡先生の仮説へのアプローチが始まるところである。
サントリー学芸賞を受賞した『生物と無生物のあいだ』に負けず、『プリオン説はほんとうか?』も講談社出版文化賞を受賞した作品で、読み応えは十分。
しかし、このような最新の科学知識を解説してくれる本を読むと、自分が知らないこととばかりであることを痛感する。

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