第21期将棋竜王戦のランキング1組の決勝から3位、4位、5位決定戦の組み合わせ決まる
第66期の将棋名人戦第4局は、今日(2008年5月20日)が1日目。森内名人 が32手目を封じて、初日が終了した。森内名人が勝てば2勝2敗のタイ。挑戦者の羽生二冠がかてば3勝1敗となるので、森内名人には、特に負けられない一戦だが、どうなるだろうか。
結果は、明日、あらためて記事にしたい。
一方、名人戦と並ぶ竜王戦も挑戦者決定トーナメントへの出場者を決める戦いが佳境を迎えている。全棋士が毎期の勝敗に結果に応じて6つの組に分かれて予選を戦うが、その中で最上位の1組は16人中、予選トーナメントを1敗までで切り抜けた5人に挑戦者決定
トーナメントへの切符が与えられる。
まず、1組決勝が丸山忠久九段対木村一基八段戦。それぞれ、前期と前々期の1組優勝者の顔合わせ。勝った方が1組優勝(1位)、負けた方が2位でこの2人は挑戦者決定トーナメント出場はすでに確定している。
準決勝に敗者が対戦するのが3位決定戦。郷田真隆九段対鈴木大介八段戦。郷田ファンとしては、鈴木八段を降し、何とか挑戦者決定トーナメントに駒を進めてほしいものである。
2回戦の敗者4人のトーナメントを勝ち上がった2人が戦う4位決定戦が、深浦康市王位対松尾学七段戦。それぞれ、深浦王位が阿部八段を、松尾七段が橋本七段を降しての登場である。
1回戦の敗者8人のトーナメントを勝ち上がって戦う5位決定戦は、中原誠16世名人と羽生善治二冠(王座・王将)のビッグな対戦。中原16世名人は、森内俊之名人と佐藤康光二冠(棋聖・棋王)というタイトルホルダー2人を破った。そして、いよいよ羽生二冠とトーナメント進出を賭けて戦う。
一方の羽生二冠は、すでに、現在ある7つのタイトルのうち、棋聖・棋王・王座・王位・王将については、そのタイトルを規定の回数以上連覇ないし獲得した棋士に与えられる永世称号を名乗る資格を得ている。名人位も現在戦っている第66期名人戦で勝利すれば、通算5期の基準をクリアし、19世名人の資格を得る。さらに、竜王位についても、すでに6期の獲得実績があり、5期連続か通算7期という永世竜王資格も目前である。現渡辺竜王は4連覇を達成し、第21期竜王戦で防衛すれば、初の永世竜王。もし、羽生二冠が今後勝ち進み、挑戦者となれば、通算7期(羽生)と連続5期(渡辺)で勝った方が永世竜王という戦いになる。
5位決定戦は、昨年11月に16世名人を襲名した中原16世名人が現在のトップ棋士3名を破ってかつての第一人者の貫禄を示すのか、現在の第一人者の羽生二冠が勝って永世竜王位を賭けた竜王戦実現の可能性を残すのか、興味があるところである。
ちなみに、5位決定戦に出る中原16世名人、4位決定戦に出る松尾七段とも、郷田真隆九段が1組1回戦、2回戦で破った相手である。
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